アメリカの映画界ではこの秋、"B映画(ボンド(Bond)、ベラ(Bella)、ビルボ(Bilbo))"の「B」映画が席巻しそうだ。

「ボンド」
ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドに扮したシリーズ第23作『007 スカイフォール』。今年は「007」映画シリーズ50周年にもあたり、カンヌ国際映画祭ではシリーズ5本が無料上映されたことも記憶に新しい。全米公開は11月9日、日本公開は12月1日。

「ベラ」
渦中のクリステン・スチュワートが"ベラ・スワン"に扮した最後の作品(swan song)『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2』。ヴァンパイアの夫(ロバート・パティンソン)や嫉妬に燃える狼男の友達(テイラー・ロートナー)ともこれでサヨナラだ。全米公開は11月16日、日本公開は12月28日の予定。

「ビルボ」
ホビット族の青年ビルボ・バギンズが邪悪な指輪を探しに出る『ホビット 思いがけない冒険』。J・R・R・トールキンによるファンタジー小説『ホビットの冒険』が原作で、『指輪物語(LOTR)』の前日譚でもある。メガホンを取るのは、『ラブリーボーン』や『LOTR』三部作では監督と出演も務めたピーター・ジャクソン。今回の『ホビット』も三部作として順次公開される予定。イライジャ・ウッドやイアン・マッケラン、ケイト・ブランシェットなど、『LOTR』のキャストも登場する。第1弾『ホビット 思いがけない冒険』は12月14日に日米同時公開。

そのほか、9月にはホアキン・フェニックスが新興宗教の創始者に扮した『ザ・マスター/The Master』、ジョセフ・ゴードン=レヴィットやブルース・ウィリス出演のアクション『ルーパー/Looper』が、10月にはティム・バートン監督の長編リメイク版『フランケンウィニー』やベン・アフレックが再び監督・出演を務めたスリラー『アルゴ』が全米公開。『フランケン...』は12月15日、『アルゴ』は10月26日に日本公開される)。

さらに11月にはスティーヴン・スピルバーグ監督による伝記映画『リンカーン/Lincoln』が。こちらはエイブラハム・リンカーン第16代米大統領の伝記映画で、オスカー俳優のダニエル・デイ=ルイスがリンカーン元大統領を演じた期待作だ。

12月にはコメディー映画の名手ジャド・アパトー監督の新作『ディス・イズ・フォーティ/This is 40』に加え、アン・ハサウェイやヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウら豪華キャストによる 劇場版『レ・ミゼラブル』も公開を控えている(12月28日からは日本でも公開)。

<『ホビット』シリーズを語るリチャード・アーミテージ(トーリン・オーケンシールド役)>