キャリーバッグ痛!? 腕の痛みに効くツボとケア




キャリーバッグに重い荷物を詰め込んでコロコロ……、旅先に着いたとたん、ひじと腕の筋肉を痛める人が急増中といいます。

そこで、鍼灸師(しんきゅうし)で太子橋鍼灸整骨院院長の丸尾啓輔(まるお・けいすけ)先生に、その対策のツボについて聞きました。



■腕が痛いときは、手首がこわばっている



丸尾先生は、キャリーバッグ痛なる前腕部(ぜんわんぶ。ひじから手首まで)の痛みについて、次のように説明します。

「キャリーバッグの運搬力を過信したり、重い荷物による腕の『使い痛み』は、放置すると慢性化します。同様の痛みは、テニス、パソコン作業、釣りなどでも起こりますが、どれも、同じポーズを長時間続けていることが原因です。

痛みを感じる前に、違和感やだるさを覚えた時点で、その場で緩和させることが大事です」



では早速、自分ですぐにできるケアの方法を教えていただきましょう。



1 手首のストレッチ



ツボを刺激する前に、手首のストレッチを行いましょう。

腕の痛みの原因には、「手首を固定したまま、腕に負荷をかけ続けているから」ということが考えられます。肩のこわばり、張りにも原因はありますが、まず、手首を柔軟に保つことで腕の筋肉にかかる力を分散します。



・グーに握って、肩からグーまで体の外側に向けてひねる。





・指先が体のほうへ向くよう、机の上に両手のひらを乗せ、手首から腕にかけて伸ばす。





・肩、首を前後左右にゆっくり回し、上半身全体の緊張をほぐします。



■ひじ周囲の痛みを改善する特効ツボ・ベスト3



2 尺沢(しゃくたく)





尺とは、東洋医学で前腕部を指します。沢(たく)は、「沼地」の意味合いなので、尺沢とは、前腕のへこみ、を表しています。

その名のとおり、ひじと周辺の痛み110番とでもいうべき特効ツボで、ひじの上(肩にかけての上腕)から前腕までの痛み、しびれ、こわばり、不快感を改善します。過度の荷物運搬、スポーツによっておこる痛みには、ここを押してください。



ツボの位置

ひじを少し曲げて、横じわに注目してください。その中央にあるかたい筋(すじ)のすぐ外側、少しへこんでいるところ。



ツボの刺激法

もう一方の親指や中指で、ひと押し5〜10秒の指圧を繰り返します。指先がやや皮膚に沈み込むように、強めに指圧します。押しながらひじを前後に動かす、また左右に回すとより刺激が伝わります。



3 曲沢(きょくたく)





尺沢のすぐ近くにあり、尺沢同様に、ひじから手の指先までの痛みに効果があるツボです。



ツボの位置

ひじを少し曲げて、横じわに注目してください。その中央にあるかたい筋(すじ)のすぐ内側にあるくぼみ。



ツボの刺激法

もう一方の親指や中指で、ひと押し5〜10秒の指圧を繰り返します。指先までじーんと響く感じがあります。押しながらひじを前後に動かす、また左右に回すとより刺激が伝わります。



4 げき門(げきもん)





げきとは、「間隙(かんげき)、すきま」、門は出入り口を意味し、「骨や肉のすき間に沿って、気血が集まる出入り口」を表します。腕の痛み、しびれのほか、手、腕の全体の機能を調整します。



ツボの位置

手首の手のひら側にある横じわの中央からひじへ向かい、自分の親指の幅5本分上の骨のきわのくぼみ。分かりにくければ、そのあたりを親指で押して、違和感があるところを探しましょう。



ツボの刺激法

もう一方の親指で、やや強めに、ひと押し5〜10秒の指圧を繰り返します。押しながら手首を前後に動かすと、より刺激が伝わります。



そういえば、パソコンのキーボード操作では、手首から肩まで固定したまま指だけを動かしています。「15分おきぐらいに、キーボードから手を離してこれらのケアをしてください」と丸尾先生。意識をして日々実践し、痛む前に柔軟な筋肉を保つことが大切なようです。



監修:丸尾啓輔氏。鍼灸(しんきゅう)師。柔道整復師。太子橋鍼灸整骨院院長。

太子橋鍼灸整骨院:大阪府守口市京阪本通1-3-10 TEL: 06-7176-6289 地下鉄谷町線・今里線太子橋今市駅から徒歩1分 http://www.taisibasi.com/



(藤井空/ユンブル)