ワールドカップやEUROのように、今シーズンのセリエAでは、指揮官が12人のベンチメンバーから選手起用を選ぶことが可能となった。レーガAの要望を受け、イタリアサッカー連盟(FIGC)が決めたもので、今季の開幕戦からルールが変更となる。交代が3名までという点は変わらない。

コッパ・イタリア、スーペルコッパ(来年から)、プリマヴェーラのリーグ戦でも、この新ルールが適用され、審判に提出するメンバーリストには23名の選手が記されることとなる。

レーガの提案は、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長が5月22日に打ち出したアイディアから生まれたものだ。同会長は21日、次のように話している。

「良識をもってこのルールを導入してくれた国内外の関係機関に感謝する。以前に私がこう提案したのは、試合中の交代に関して指揮官に最大限の選択肢を与えることが重要だと思ったからだ。ただ、招集された選手たちをスタンド送りにするのは正しくなかったからでもある。彼らはその価値を落とすリスクを抱えていたんだ。サッカー界そのものを変えることは不可能だろうけどね。あまりに長く動かなかったからだ」

一方、ローマのズデネク・ゼーマン監督は「私にとってはあまり変わらないな。関係ないよ。私の経験では、18人で十分だった」とコメント。パレルモのマウリツィオ・ザンパリーニ会長はこう語った。

「ベンチの人数を増やすのは、私がずっと取り組んできたことだ。ようやく良識で選択してくれたんだね。こうすることで、フラストレーションを覚える選手たちがいなくなる。全員が試合に関与していると感じるだろうからね。パレルモで言うと、我々には各ポジションに2人の選手がいる。だから、この新たな措置はメリットでしかないね」