子どもが夢中で学ぶ! 年齢別で見る積木の遊び方 (2) 積木の量とバリエーションを増やして深まる、1歳半〜2歳半までの積木の世界

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7,8カ月から1歳半までの子どもの多くは、まだ構造的に積み上げる遊びができないため、1個から10数個の積木を身近なものに見立てながら遊ぶものである。

では、1歳半から2歳半までの積木の遊び方は何であろうか?実際、1歳半から2歳半にかけて、子どもはどのように成長していくのか。

個人差はあるものの、自分で考え自分で行動するようになり、自分で作り上げる積木遊びに発展していく。

何をするにも「自分で、自分で」と主張するようになり、否定形で返事をすることが増えてくるだろう。

手助けすると足をバタバタさせて「嫌!」と全身で拒否することもあるという。

子供の現場で約40年間活躍してきた「童具館」の和久洋三館長は、親が2歳半までの子どもと一緒に積木遊びする際、子どもに遊び方を教えようと手や口を出し過ぎないことが大切だと言う。

積木と積木の間に次の積木を置く場所を一緒に探したり、できあがったものを一緒に喜んだりと、子どもの遊びをフォローし温かく見守るくらいがちょうどいいようだ。

1歳半までの積木としては、積木の基本である立方体と直方体という単純な形のものをおすすめした。

そして2歳半までの積木は、それに長板や四角柱を加えるといいと和久さんは言う。

ただし、寸法(基尺)があっていることが重要だ。

積む積木の形が途中から変わっても、安定した形に作り上げるためのルールを学べるからである。

1歳半から2歳半までの積木遊びは、基本的に1歳半までの遊びの延長である。

積木を身近なものに見立てて遊ぶ、また、より高いもの、より大きなものを目指して積木を積み上げたりつなげたりする。

個人差はあるものの、多くの子どもにとってはまだビルやお城などと構造的に積み上げるという段階ではない。

遊びの状況を見て、次第に量と形を増やしてあげるといい。

また、彩色した積木や美しい色彩のビーズを加えてあげると、より創造的な積木遊びになる。

2歳頃になると、注意力と集中力が必要になるドミノ倒しに興味を持ち始める子どももいるだろう。

並べ方の例としては、最初に立方体を並べ、その上に直方体を置くと間隔がとりやすくなる。

立方体と立方体の間隔は、子どもの人さし指1本分が目安だ。

子どもの両手に収まるサイズの立方体を積木に切り分けた「ケルンブロック」も、積木遊びにより深みを与えてくれるアイテムだ。

この積木でできる遊びに「見立て遊び」「パターン遊び」などがある。

最初の積木は持ちやすくて重みのあるものがいいが、その次の積木として「ケルンブロック」のようなサイズの異なる積木を選んでみるのもいいだろう。

まず「見立て遊び」。

積木を単純にくっつけたり離したりしていた子どもが、机やイスのような形を意識せずに作り上げることもある。

子どもが表現したものがある形に似ていたら、それを子どもが感じているかどうかに注意を傾け、少しでも感じていそうな気配があれば語りかけるといい。

もし子どもの遊びが行き詰まっていると感じることがあれば、形を少しずつ変化させ、「これなーんだ?」と子どもに語りかけるといいだろう。

また、子どもは8個の立方体を使って点対象のパターンを作り出すことがある。

これらは花や星のような「完成された美しい形」として、子どもの心を捉える。

こうした遊びが「パターン遊び」だ。

例えば、4つの立方体は中心にくっつけ、他の4つはその周りを囲むように置いてみる。

周りの4つのパターンを変えるだけで、また別の美しい形を作ることができる。

こうした変化の過程で「きれいだね!」と声をかけてあげると、形の変化の認識とともに「きれい」という意味も理解し始める。

積木の量が増えると気になるのが片付けだ。

しかし、「さあ片付けよう」と言っても、知らん顔してどこかに行ってしまったり、違うものを出してきて遊び始めたりすることもあるだろう。

積木遊びは積木の箱を開けてから、片付けて箱を閉めるまでが遊びである。

箱を空にする瞬間の楽しみのみならず、ちゃんと全てのパーツを箱に詰めることも、大切な学び要素なのだ。

片付けという意識ではなく、パターン遊びの延長として子どもが率先してやりたくなるように、子どもに声をかけてうながしてみよう。

積木を使って構造的な知的作業が始まるのは大体2歳半からだと和久さんは言う。

次回はそんな2歳半以上の積木の世界を紹介しよう。