いつも何気なく口にしている食べ物が一体どのように作られているのか。

その製造過程をのぞき、作りたてのおいしさに出会える工場見学が今、大ブームだ。

そして東北・岩手といえば、全国的に有名な食品メーカーの主要工場が数多く建っている県でもあり、工場見学を目的に訪れる人も少なくない。

そこで今回は、岩手旅行のプランニングで「どこから回ろう?」と悩んでしまう方におススメする、見学大歓迎の工場を2つご紹介。

他の観光地と合わせて訪れたい厳選スポットだ。

岩手と言えばその広大な大地、雄大な自然に育まれた乳製品を思い浮かべる方が多いのではないだろうか。

中でも有名なのは、盛岡駅から車で20分程、雫石町(しずくいしちょう)にある「小岩井農場」。

牛の乳搾りやポニー乗馬など、子どもにとって貴重な経験ができる場としても人気の観光地だ。

その「小岩井農場」からさらに奥へと5分程走ると、この度ご紹介する「小岩井乳業 小岩井工場」が見えてくる。

この工場では「小岩井農場」で育てた牛の乳を使って牛乳やバターなどの製品を製造しており、見学料はもちろん無料。

冬期および毎週水曜日の休みを除き、10時から15時までの間、自由に見学することができる。

工場見学の前にぜひお試しいただきたいことがある。

それはカメラで周囲の自然を撮影することだ。

雫石エリアはもともと空の青、森の緑がまぶしい山林地域だが、本工場は宮沢賢治の物語にも登場する「狼森(おいがもり)」を臨む最高のロケーションに位置する。

木々の生い茂る大自然の中にある駐車場に着いた時点で、早くも「来てよかった」と感じるはずだ。

この美しさをぜひ写真に収めて持ち帰っていただきたい。

また、工場の外観も絶好の被写体。

赤い屋根がいかにも酪農工場らしく、ここが日本であることを忘れそうになるほど、のびのびとした気分が味わえる。

納得がいくまで写真を撮ったら、早速エントランスへ。

ここでは自分のペースでゆっくり見学するスタイルをとっているため、記名のみですぐに入ることができる。

レンガ造りの階段を上ったら、広いホールを抜けて製造ラインを見学する。

残念ながら、製造ラインは撮影禁止。

マナーはしっかり守りたい。

その分、乳製品の製造過程について詳しく説明されたパネルを熟読しよう。

通路の反対側ではこの日一番のお目当て、牛乳のパック詰め過程やバターの製造・充?(じゅうてん)行程をガラス越しに見ることができる。

より深く学びたい方は、通路に設置されたテレビで流れているVTRをチェック。

案内スタッフがいないことに物足りなさを感じるかもしれないが、あっさり見るだけでいいという方も、機械の動作一つひとつをじっくり見たいという方も、好きな時間配分で見学できるのが「小岩井工場」のいいところなのだ。

ただし、本工場で見学できるのは全行程の一部のみ。

1本の見学用通路を往復するだけになってしまうため、どんなにゆっくり見学しても30分程で満足できるコースでもある。

いつも飲んでいる牛乳がどうやって作られているのか勉強したら、先ほどのホールに戻って出来たて牛乳を試飲しよう。

普段から小岩井製品を愛飲している人こそ、その味の違いに驚くのではないだろうか。

よく冷やされた牛乳はとにかく甘く風味豊か。

ますます小岩井ブランドのファンになってしまいそうなほど、大満足のおいしさを感じるはずだ。

また、このホールでは小岩井乳業製品も販売。

チーズやクッキー、バターあめなど、新鮮な牛乳を使った商品がめじろ押しだ。

お土産として外せないのは、”小岩井農場限定品”のクッキー。

農場たまごとオートミールを使った「とうきび畑」や、小岩井バターとたまごにパルメザンチーズを加えた「きこりのお気に入り」など、食べ応え十分の本格派がラインアップ。