中国でも、尖閣諸島の領有権問題、南京虐殺問題などを巡って反日ネトウヨ(ネット右翼)の活動が盛んだ。

 昨年12月29日、人気女性歌手の韓紅が南京虐殺事件を扱った映画「金陵十三釵」を観た後、人気ミニブログサイトに「日本人はクソだ! お前らは中国人の永遠の敵だ。釣魚島に手を出そうなんて思うな! 今後、お前らの製品は二度と使わないことを誓う」と書き込んだ。すると、この発言は瞬く間にコピーされてネット上に広まった。

 軍事関係の「鉄血社区」、愛国色の強い「中華論壇」といった掲示板では「小日本の抹殺の手始めは尖閣諸島から」といったスレッドが乱立し、「釣魚島を守り、琉球を奪回し、倭国を占領せよ」「小日本を地図上から消し去れ」といった過激な書き込みが多い。

 やはり愛国色の強い掲示板「鉄血網」では「東京大虐殺を起こせ」「日本の女をレイプしろ」などと煽り、虐殺のでっち上げ画像が「日本鬼子の残虐行為の証拠」として貼り付けられている。

 中国の動画サイトで「国旗焚焼」などと検索すると、日本や、南沙諸島などの領有権問題で対立するフィリピンの国旗を燃やす動画が多数ヒットする。

 日本を馬鹿にした荒唐無稽な説もネット上に多く流布している。

 例えば、中国では日本の化粧品は高級品として人気だが、「日本人の女はもともとブスなので、化粧品が発達したのだ」といった書き込みが多い。また、東日本大震災が起こった直後には「あれは、日本が秘密裏に行なった地下核実験の失敗が原因で発生したものだから自業自得だ。石原慎太郎も真相を知っていた」などという説も書かれ、あっという間に広まったこともある。

※SAPIO2012年8月22・29日号