ロンドン五輪で28年ぶりの銅メダル獲得を果たした日本女子バレー。メダリスト76人による銀座パレードも20日午前11時に決まり、再び彼女達の勇姿が見られることになった。平均身長175cmと参加12カ国中最低の日本がメダルを獲得出来たことは大型化、男子化が進む女子バレーの世界では異質と言ってもよく、なでしこジャパンの快挙とあわせ日本独特の道を示したとも言えそうだ。

 1984年のロサンゼルス五輪を最後にメダルから遠ざかっていた大きな理由は体格に優る欧米諸国や中国の台頭にあるといってもいいだろう。これらのチームは常に身体能力の高い選手を擁し、コンビバレーで活路を開こうとする日本を圧倒した。体格差は簡単に埋められず日本は苦戦し続けたが、眞鍋ジャパンはその日本の弱点をむしろストロングポイントと捉え、徹底したデータの解析によるIDバレーを実践、類まれなる団結力でメダルを獲得することに成功した。たとえば銅メダルを決めた韓国戦はブロックポイントゼロでの勝利。相手のブロックも振りまわし、ラリーに持ち込みゲームを制したのはまさにプラン通りの戦いだったといえる。

 データバレーの起源はロサンゼルス五輪で米男子チームが初めてアナリストを採用したことにさかのぼる。後にイタリアプロリーグでモデナがデータバレーで優勝をさらい、またイタリア男子チームが世界選手権3連覇を果たしたことで大きな脚光を浴びることになる。バレーボールは、プレースピードが他の球技に比べても非常に速く、選手達が反射的にプレーをしている時間が長いためこのデータ分析は非常に有効に働いているという側面も大きい。現在日本も使用しているイタリアのデータプロジェクト社が作ったソフト「データバレー」は世界で最も普及している分析ソフト。これを導入している国は多いが、日本の分析力とデータ収集能力は他国を引き離している。(つづく 編集担当:田村和彦)