全国のご当地キャラブーム、今人気なのは?




B級グルメと並び、元気がいいのは「ご当地キャラクター」または「ゆるキャラ」と呼ばれるモノたち。



その火付け役は、2006年に生まれ大ブレイクし、経済効果は数百億円とも言われている『ひこにゃん』(滋賀県彦根市)ですが、その後も全国各地でゆるゆるの癒やし系ご当地キャラクターが活躍しています。今回は、そんなご当地キャラクターについてご紹介しましょう。



■そもそも「ゆるキャラ」って!?



ゆるゆるなキャラクターたちの祭典、「ゆるキャラ(R)さみっと」「ゆるキャラ(R)まつり」をサポートしている社団法人日本ご当地キャラクター協会(以下、協会)の方にお話を伺ったところ、「ゆるキャラ」というのは、みうらじゅん氏が創作された言葉で、同氏および扶桑社の商標だそう。



「ゆるキャラというのは、みうらじゅん氏が考えられた言葉ですから、同氏の設定された基準があり、もしかしたら当協会で言う『ご当地キャラクター』の見解と微妙に異なるかもしれません。『ゆるキャラ』という言葉を使う際には、必ず(R)を入れています。とはいえ、一般的には『ご当地キャラクター』を『ゆるキャラ』と呼んでもいいでしょう。

ご当地キャラクターの定義は、ある特定の地域に根差した活動や観光PR、特産品のPRをしているかどうかが決め手となります。

また、かわいらしいイメージのもの、動きがこっけいなものが多いのも特徴とは言えますが、それがご当地キャラクターの条件というわけではありません」



うーん、この世界もいろいろあるのですね……。



ちなみに、みうらじゅん氏の書籍を確認すると、「ゆるキャラとは全国各地で開催される地方自治体主催のイベントや、村おこし、名産品などのPRのために作られたキャラクターのこと。特に着ぐるみとなったキャラクターを指す」(『ゆるキャラ大図鑑』2004年扶桑社「まえがき」より抜粋)とのこと。



どうやら、みうらじゅん氏の考えでは「地方自治体の…(略)…PR用に作られていること」に限定され、協会の認識より少し厳しいようです。

取りあえずこの記事では、「キャラクター」と呼ばせていただきましょう。



■ひこにゃんは根強い人気、新エースに「くまモン」が登場!



続いて、今人気のキャラクターがどんなものかをお聞きしました。



「ひこにゃんは、相変わらず高い人気がありますね。また、昨年のゆるキャラ(R)グランプリ2011の上位に食い込んだキャラクターたちは、いずれも各地で健闘しており、人気を獲得していると言えるでしょう。グランプリは『くまモン』(熊本県)、準グランプリに『バリィさん』(愛媛県)、羽生市長賞は『にしこくん』(東京都)です。トップ3は逃したものの、『やなな』(岐阜県)『レルヒさん』(新潟県)なども注目されているキャラクターと言えます」



ランキングのポイント数としては、『くまモン』と『バリィさん』がそれ以下を突き放す強さを見せています。



2011グランプリの『くまモン』は、2011年3月の九州新幹線開通を記念して生まれました。ご当地キャラクターと言うと、名産品と組み合わさっているデザインのものも多いのですが、『くまモン』は、シンプルでかわいいフォルムのボディに、赤いほおという潔さ。



知事から熊本県の営業部長に抜てきされ、身分は公務員となっています。熊本や福岡のお土産物売り場では、くまモンが目に入らないことはないほどたくさんのグッズが売られ、オフィシャルサイトまで開設されている人気ぶり! ブログを持っていたり、ファンの交流ページができていたりと、かなりすごいことになっているようです。



準グランプリの『バリィさん』は、焼き鳥の街である今治生まれ今治育ちのトリ。来島海峡大橋をイメージしたクラウンを頭に乗せています。



ちなみに、オフィシャルサイト持ちの『くまモン』、『ひこにゃん』だけでなく、『バリィさん』もブログを持っていますし、こうしたキャラクターは増えているよう。



協会の方によれば、「ネット上でファンと交流をもつのは、最近のご当地キャラクターの特徴のひとつであり、大事な仕事になりつつある」とのこと。地道な努力が、知名度アップにつながっているようです。



また、「企業などがご当地キャラとのコラボを検討することが増えてきたため、そのタイアップなどにうまく乗ったキャラが、今後人気が出てくるでしょう」(協会の方)というお話も……。



ゆるゆるな外見とは裏腹に、彼らもなかなか大変なようです。



そんな『今年頑張ったキャラクター』を決める「ゆるキャラ(R)グランプリ2012」は、時期は未定ですが今年も開催予定とのこと。特設サイトは準備中のようですが、今年もキャラクターたちの努力の結果を楽しみに待ちましょう!



(取材・文/島田彩子)