その美しさは、伊達政宗が「松島と厳美がわが領地の二大景勝地なり」と周囲に自慢したほどとか。

近くに茶室を建て、桜を植えるなどしてこの地を愛したといわれている。

散策を終え休憩所へ行くと、目に入るのは渓流の対岸まで張られたロープとそれに下がる籠。

代金を入れ木づちを鳴らすと、この籠がするすると引っ張られて対岸へ昇っていき、だんごとお茶を乗せ返ってくる。

これが岩手県民イチオシの厳美渓名物「郭公だんご」だ。

味はあん団子、ごま団子、みたらし団子の3種類。

散策で疲れた骨休めにちょうどいい。

お茶が一滴もこぼれずに降りてくる熟練の技もここならではの必見ポイント、ぜひ一度ご覧あれ。

●information名称:厳美渓住所:岩手県一関市厳美町字滝の上地内交通:一ノ関駅西口前バス乗り場7番線厳美渓線にて「厳美渓」下車羊やポニーなどの動物とふれ合える小岩井農場から、「一本桜」が4位にランクイン。

もともと桜の名所でもある小岩井農場だが、その広大な牧草地の中に1本そびえる大きな桜の木こそ、岩手の春を象徴する県民イチオシのスポット。

堂々と枝を広げるエドヒガンは推定樹齢約100年の巨木で、残雪の岩手山を背景に眺める景色はまさに絶景。

訪れた人に生命の息吹と力強さを感じさせてくれる「一本桜」、春に岩手を訪れる予定の方は必ず旅行コースに組み込んでいただきたい。

●information名称:小岩井農場住所:岩手県岩手郡雫石町丸谷地36-1交通:盛岡駅前バス乗り場10番線「小岩井農場まきば園行き」または「網張温泉行き」、小岩井農場まきば園下車 岩手県民が選んだ絶景スポット第5位は、東北三大城跡の一つとしても知られる盛岡城跡・岩手公園。

北上川、雫石川、中津川を自然の壕に利用し、かつては不来方城(こずかたじょう)と呼ばれていた平城だ。

春は咲き誇る桜を愛(め)で、夏は生い茂る緑の木陰で涼み、秋には燃えるような紅葉のじゅうたんを踏みしめ、冬は真白い雪に覆われた石垣を眺めながら散策。

盛岡の四季を五感で堪能できる名所だ。

また川に面したエリアには南部鉄器製のベンチや街路灯が設置され、歴史の街・盛岡らしい風景を拝むことができる。

●information 名称:岩手公園住所:岩手県盛岡市内丸1-37 交通:盛岡駅前バス乗り場6番線「盛岡バスセンター行」、内丸下車。

またはでんでんむし号・盛岡城跡公園前下車。

盛岡駅から徒歩15分