北海道のラーメン地図を塗り替える第4勢力「カレーラーメン」の実力とは?

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ラーメンは北海道を代表するご当地グルメのひとつだが、地域によってスープの味は異なる。

札幌=みそ、旭川=醤油、函館=塩、というのが定番の勢力図だが、最近ここに第4勢力が台頭してきた。

室蘭の「カレーラーメン」である。

早速その味を確かめてみた。

JR室蘭駅前の商店街にある「味の大王 室蘭本店」こそカレーラーメンの震源地だ。

店の佇(たたず)まいは昔ながらの中華食堂といった感じ。

また、店内も同じく昭和の面影を残した親しみやすい雰囲気である。

早速カレーラーメン(700円)を注文してみたところ、とろみのあるカレースープはコクがありつつしつこくなく、後を引くうまさだ。

とんこつをベースに独自の研究を重ねて作り上げた味だという。

そしてめんはやや太めのちぢれめんなのだが、ちぢれ具合が強く、カレースープをしっかりと絡め取ってくれるところがいい。

コシも十分で食べごたえがある。

もちろんカレースープとの相性は抜群だが、同じめんでみそラーメンなども試してみたくなる。

来客のほとんどはカレーラーメンを注文するらしいが、その多くはライスも一緒に注文するという。

ラーメン+ライスという組み合わせは、大食いの人にとって珍しい注文形態ではない。

しかしここではラーメンをあくまでも「ひとつのおかず」として、どんぶりサイズのごはんを注文してガツガツと食べる客が多いというから驚きだ。

男性のみならず女性でも平然とこの組み合わせで注文する客が多いらしい。

吟味されたカレーのスープと相性抜群のめん。

単にカレー味のラーメンではなく、カレーラーメンというひとつのジャンルが確立されている。

店主の小柳富資さんはラーメン職人として、道内のほかの地域には無い室蘭独自の味を生み出そうと、兄弟でカレーラーメンを研究したという。

その結果、この味にたどり着いた。

めんは自家製を使用。

自家製めんを打つのには非常に手間がかかるが、その手間を惜しまなければ製めん会社から既製品を仕入れるよりも割安だ。

そして、その分スープに使用する素材にこだわることができるとのこと。

他店では出合えない味の秘密はその辺りにあるらしい。

室蘭近辺にはカレーラーメンをメニューに入れている店が多く、同じ志を持った店が集まり「室蘭カレーラーメンの会」を結成している。

23の店と製めん会社1社が連携し、北海道ラーメン第4の勢力をさらに拡大すべく、切磋琢磨している。

小柳さんは同会の会長を務めており、中心的な存在として活動している。

観光客が増える夏休み期間、北海道はドライブシーズンであり、同時に味の大王も連日大入りとなる。

真夏の北の大地で汗をかきかきいただくカレーラーメンが、あなたの舌にいかなる感動をもたらしてくれるのか、ぜひ、ご自身で確かめてみてほしい。