円満結婚生活5年目、強烈に惹かれる男性に出会ったら!?
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結婚5年目、子供なし。夫は相変わらず優しくて、ベッドで交わす会話も楽しくて、阿吽の呼吸でジョークを言い合い、これ以上何かを求めるなんて贅沢なことはわかっている。だけど、2人の関係はしょうがないと思いつつ、やっぱり少し色褪せてしまっていて、実は心のどこかが乾いているのに気づいている……。

もし、あなたがそんなシチュエーションだった時、強烈に惹かれる男性に出会ったらどうするだろう?

(1)ちょっと浮気しちゃう

(2)不倫なんて考えられない。たとえちょっぴり退屈な毎日でも

(3)本気で好きになってしまうかも

現在公開中の映画『ティク・ディス・ワルツ』は、まさにそんな設定の物語。『マリリン〜七日間の恋〜』のマリリン・モンロー役でアカデミー主演女優賞にノミネートされたミシェル・ウィエイアムスが主人公マーゴを演じ、その繊細な感情表現に各界から絶賛を受けた本作。日本でも漫画家の槇村さとるさんや柴門ふみさん、小説家の方々も公式サイトにコメントを寄せるなど注目が集まっている。

ストーリー


作家志望のライター、マーゴはチキンの料理本を作る夫のルーと結婚五年目。新婚時代の初々しさは無いものの、お互いの仲間や親戚とも仲が良く平和に暮らしている。が、ある日、仕事で訪れた島で、野性的な魅力をもつ青年ダニエルに出会う。少し会話を交わしただけで強烈に惹かれてしまうマーゴだったが、なんと彼が向かいの家に住んでいることが判明。その後、自分の家に戻ってからもダニエルへの想いは消えず、2人は度々会うことに……。

魅力【1】……女性の心を繊細に、どこまでもリアルに描いたストーリー


本作の魅力はなんといっても、女性ならでは(?男性になった事がないのでわからないけれど)の、“ふとした日常で感じる言葉にならない気持ち”を繊細に丁寧に描いてくれているところ。心にぽっかり穴が空いてしまったような、ふとしたはずみで涙がこぼれてしまいそうな、うつろで不安定な、、あまりに漠然としていて友人に相談するのさえ気がひける、、そんな些細にも感じるけれど自分にとっては存在を揺るがすほどのナーバスな問題に焦点をあて、優しく包み込んでくれている。

魅力【2】……等身大の女性を演じたミシェル・ウィリアムス


夫のルーを愛しく思いながらも、自分の奥から沸き上がる欲望を抑えられず、ダニエルへと心が傾いていくマーゴを演じたのは、これまで3度もアカデミー賞にノミネートされているミシェル・ウィリアムス。時にはあどけない表情を見せながらも、存在自体にエロティシズムが漂うミシェルがとにかく魅力的。カラフルなマドラスチェックのキャミソールやギンガムチェックのワンピース、タンクトップ&ショートパンツをキュートに着こなし、でもそれが“ザ・女優の着こなし”ではなくて、あくまで“マーゴ”らしい。どこまでも等身大で、ちょっぴり不器用な雰囲気がますます彼女の行動に共感を呼びそう。

魅力【3】……それぞれの魅力を放つセス・ローゲン&ルーク・カービー


マーゴを優しく愛する夫ルーを演じたのは、スタンダップコメディアンとしても知られるセス・ローゲン。05年の映画『40歳の童貞男』で脚本も担当&主人公の悪友キャル役を演じて一気に有名になり、今や脚本家兼俳優としてハリウッドでも大成功を収めている実力派。まさに“一緒にいると安心できる”タイプの男を見事に演じていて、その存在感が絶妙。一方、情熱的な瞳を持つ青年ダニエル役には、ハリウッドからのオファーも絶えないカナダの新進俳優ルーク・カービー。彼がカフェでマーゴに愛を囁く長〜いシーン(内容はちょっぴりエロティック)があるのだけれど、こんなセリフが言えて女子を溶けさせてしまえる男性は世の中にあと何人いるのだろう・・というくらい、野性味とセクシーさが混在しながらも決していやらしくない希有な存在。

こんな魅力的な2人の間で迷えるなんて、ちょっぴり羨ましくもあります……。

最後に


本作を手がけたのは、『死ぬまでにしたい10のこと』で、日本でも注目を浴びた女優サラ・ポーリー。27歳の時、『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』で長編監督デビューを果たし、本作が第二作目。舞台を彼女の故郷であるトロントにしたり、ポップでカラフルなインテリアやファッションを取り入れたり(音楽好きなら劇中&エンディングミュージックも必聴!)と、作品自体がどこかノスタルジックで温かみに溢れている。それだけに、マーゴの虚無感が浮き彫りになって観ている側に様々な感情を呼び起こすのだけど、そんな色遣いも女性にとってはお楽しみのひとつと言えそう。

外はまだまだ暑いけれど、静かに秋へと向かっていくこの時期、ひとりで今の自分と向き合いたい、という方には是非本作をオススメしたい。
(mic)

『テイク・ディス・ワルツ』
監督:サラ・ポーリー
キャスト:ミシェル・ウィリアムズ、セス・ローゲン、ルーク・カービー、サラ・シルヴァーマン
2011年/カナダ/116分/英語
配給:ブロードメディア・スタジオ

8/11〜 ヒューマントラスト有楽町、Bunkamura ル・シネマほかにて全国順次ロードショー
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