『かくかくしかじか』東村アキコ(集英社)

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 『主に泣いてます』(講談社)ドラマ化も話題の、東村アキコの自伝マンガ『かくかくしかじか』(集英社)1巻が発売された。東村といえば、『ママはテンパリスト』(集英社)『ひまわりっ 〜健一レジェンド〜』(講談社)など自分や家族のことを描いたマンガが人気だが、『Cocohana(ココハナ)』(集英社)で連載中の『かくかくしかじか』は、少女マンガ家を目指していた頃の東村と美術教室の恩師・日高先生を描いたもの。

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 美大志望の高校3年生“明子”が、受験対策で通い始めた日高先生の美術教室。1巻ではこの美術教室のエピソードが中心に描かれるのだが、教室で繰り広げられる日高先生の指導法がすごい! 東村アキコを美大合格に導いた日高先生のスパルタ教育法とは!? これを実践すれば、あなたも美大に行けちゃうかも?

 まずひとつ目は、時間配分!
絵画教室に行ってそうそう明子に課せられたのは、1枚12時間以内で受験までに100枚の石膏デッサンを描くこと。描き始めた時間を紙の右上に書かせ、時間がかかっている生徒には「オラァー」と容赦なく後ろから竹刀が飛んでくる。とにかく時間にこだわる日高先生は、こうやって体でも時間を意識させるのです。

 次に、同じものを何度も描くこと!
マルス像を描けと言われた明子が「あーコレ……何回か描いたことあるんでーできれば他の像を……」なんて空気の読めない発言をしようものなら「何回も何十回も同じの描くんじゃ 何も見んでも完璧に描けるようになるまで描くんじゃーッ」とアイアンクローをお見舞い。

 さらに、人物油絵ではモデルではなく鏡に映った自分を描かされる。ポーズを見ながらじゃないと形が取れないと泣く明子に、見た瞬間目で全てを記憶しろ。背景も見えてるものをそのまま描け、「人物画ってのはモデルの人間性まで描ききらんといかんっちゃ」と叫びまくる。そんな無茶な……と嘆く明子に「無茶じゃないやれ!! とにかくやれ!!」の一点張り。まさにスパルタなのだ。

 絵画教室で鍛えられた明子はこれで美大合格も間違いなしと思ったが、世の中そんなに甘くなかった。国公立志望の彼女には、センター試験が待っているのだ。勉強ができない明子が見つけたセンター突破方法は、なんとダウジング!?

 勉強なんてせず、問題文も全く読まない。日高先生からも「点が取れりゃあ何でんよか!!」というお墨付き(?)をいただき、ただひたすらダウジングの猛特訓を繰り返す。その結果、なんと本番では8割近い高得点をたたき出してしまうのだ。おそるべしダウジング! そうして無事、明子は金沢美術工芸大学に合格するのだった。

 そんな東村アキコも、4月からは京都精華大学マンガ学部の教授になる。東村から日高先生仕込みのスパルタ授業を受けられる日も近い!? かもしれない……。

(ダ・ヴィンチ電子ナビより)