最終回、王者の左ジャブの連打に踏み込んで右ストレートをヒットさせたエドガー。続いて足払いで尻餅をつかせる。さらに右ボディから右フックを打ち込んだ挑戦者が、パンチから右ローにつなげる。フランキー・コールが起こるなか、エドガーは警戒にジャブから前に出る。パンチは額で受けるエドガーのスピードが、明らかに王者を苦しめる展開だ。

ベン・ヘンのパンチを殆ど被弾しないエドガーだが、残り2分で左ジャブを受ける。ベン・ヘンのアッパーは空を切り、前に出てきたところでパンチを放ったエドガーがスッと距離を取り直す。と、左ローから右ローで王者のバランスを崩したエドガーは、ミドルを前に出て潰す。残り1分、ベン・ヘンの左フックがヒット。エドガーは右ストレートを当て返す。ハイをバランスを崩したエドガーが立ち上がるところに、ベン・ヘンの蹴りがその顔面をかすめる。

試合はこのままタイムアップを迎えた。1Rは王者、3Rは微妙、2Rと4Rはエドガー、5Rもエドガーがスピードと距離で自分のリズムで戦っていたように見えたが……。ジャッジのスコアは、最初の1人が49-46でエドガー、残る2人が48-47でベン・ヘンを支持。ベルトはスプリットで判定勝ちを収めたベン・ヘンの腰に巻かれた。

裁定が下った瞬間、キャップを投げ捨て怒りを露わにしたエドガーは、ジョー・ローガンにポイントを取っていたと思ったかと尋ねられ、「取っていた」という言葉を2度繰り返した。
エドガー、判定結果に怒りを露わ。岡見快勝も光岡は無念の敗戦