比類なき謎と恐怖、斜め上のロジックとミスリードの誘いー小説『Another』

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電子書籍共通配信のプラットフォームを提供しているブックリスタは、「夏の特別フェア企画”BOOK FESTA 2012 summer”」を実施している。

キャンペーン期間は、8月10日〜23日の約2週間。

期間中は対象の電子書籍が半額で購入できる。

対象作品はホラー・サスペンス小説『Another』ほか、『主に泣いてます』、『夏雪ランデブー』、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』、『氷菓』など計6タイトル。

詳細はこちらから。

『Another』(アナザー)は、ミステリー作家・綾辻行人による日本のホラー・サスペンス小説。

角川書店のエンターテイメント小説誌『野性時代』にて、2006年〜09年と約3年間連載され、後に本作を原作として漫画化、アニメ化だけでなく実写映画化もされている。

物語の舞台は、主人公・榊原恒一が転校してきた夜見山北中学三年三組。

何かに”怯えている”異様な空気が立ち込めた教室、同級生からまるでクラスに存在しないかのように扱われる謎の眼帯美少女・見崎鳴。

榊原は不思議な存在感を放つ彼女に惹かれ、接触を試みようとするが、その中でクラス委員長の桜木ゆかりが凄惨な死を遂げる。

このクラスにはいったい何が起こっているのか――というのが物語の導入である。

学校、クラスを舞台にしたホラー、ミステリー、サスペンスと設定は昨今では珍しいものではないが、シーンによってその色合いは様々に変化するため、安易なジャンル分けは不要。

また、それを必要としないほど、中盤以降に加速度的な展開をみせるストーリーと物語の内側へぐっと引き込む力、読み味に圧倒された読者も多い。

クラスという集団、そして規定されたルールに基づき主人公とヒロインが混乱の中をサヴァイヴするというゼロ年代前半によく見られた構図を下地に、綾辻行人という読者の斜め上をゆくロジックとミスリードへの誘いが加わることによって新感覚のホラー・サスペンスに仕上がっている。

本作は、2010年版「このミステリーがすごい!」国内編の第3位、2009年版「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門の第4位、早川書房2011年版「ミステリが読みたい!」第1位と、いずれも好評価で、小説の累計部数は65万部突破。

さらにコミックス累計50万部突破、アニメのBlu-rayやDVDも好調なセールスを記録し、実写映画も公開早々話題を集めている。

本作の勢いはとどまるところをしらないようだ。

小説、アニメ、コミック、映画とそれぞれの魅力、見どころはそれぞれ異なり、入り口も豊富な本作だが、まずは綾辻行人の濃度が一番濃いと言える小説の『Another』を読み、各キャラクターや物語をじっくりと読み解いた上で、メディアミックスに触れていくという流れをおすすめしたい。