目の演技に定評のあるトニー・レオンが、盲人を演じる新作映画『聴風者』。サスペンスタッチで描かれるスパイ物だが、香港の会見でトニーは、スクリーンで見せる顔とは別人のように楽しそうな笑顔で作品を紹介したという。(写真は「CNSPHOTO」提供)

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 目の演技に定評のある梁朝偉(トニー・レオン)が、盲人を演じると話題になっている新作映画『聴風者』。サスペンスタッチで描かれるスパイ物だが、地元・香港の記者会見でトニーは、スクリーンで見せるシリアス顔とは別人のように、楽しそうな笑顔で作品を紹介したという。(写真は「CNSPHOTO」提供)

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 『聴風者』は今夏中華圏で高い注目を浴びている作品で、8月7日に中国と香港で公開スタート。公開前に行われた香港の記者会見では、麥兆輝(アラン・マック)監督が「トニーは台湾金馬獎やカンヌ映画祭で、栄誉ある主演男優賞に輝いた。でも証明書を床に置きっ放しだ」と暴露。ありがたみを感じていないような印象を受けるが、「これ見よがしに飾りたくないんです。自分にプレッシャーをかけたくない、という気持ちもあります」と、トニーは笑った。「賞をいただく度に新鮮な気持ちになりたいので、過去の栄光は見えない場所に置いてあるんです。とは言え、受賞は本当にうれしく光栄なこと。自分の心の中に飾っています。僕は油絵も床に置いていて、壁に物を飾ることが好きではないんです」と訴えていた。

 『聴風者』の世間の評価が気になるところだが、王家衛(ウォン・カーウァイ)監督がメガホンを取るカンフー映画『一代宗師』を現在撮影中のトニー。「役に合わせて減量中です。香港の天候と似ている開平で撮影していますが、暑い中マイナス20度の時にぴったりの厚手の服を着なければいけないのでつらい。クランクアップは10月になると思います」と苦労を語り、頭の中は『一代宗師』のことでいっぱいの様子だった。

 『聴風者』にしろ『一代宗師』にしろ、演技派俳優トニー主演というだけで、とりあえず話題にはなる。公開された後ヒットのカギを握るのは、観客の足の運び方や評価だ。トニーの最新作である『聴風者』と『一代宗師』は、どれくらいの観客に支持され、ヒットするのだろうか。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)