サンパウロMFルーカスの去就をめぐるメロドラマが終わった。同選手はインテルにも、マンチェスター・ユナイテッドにも行かない。パリ・サンジェルマン(PSG)が8日、同選手を2013年1月からの加入で獲得したことを発表した。契約期間は2017年6月までとなる。ブラジルのメディアによると、同選手は4300万ユーロ(約43億円)でサンパウロからPSGへ移籍するようだ。

一方のインテルは、マーケットに3000万ユーロ(約30億円)を用意している。だが、FWジャンパオロ・パッツィーニやDFマイコン、GKジュリオ・セーザルといった選手たちの退団・放出が決まれば、その金額はさらに増えるはずだ。

リストのトップにいるのは、ボローニャMFガストン・ラミレスだ。だが、ボローニャは2200万ユーロ(約22億円)を求めている。インテルは選手本人の希望を信頼し、値下げの可能性を待ちつつ、時間をかけている。特に、FWサムエレ・ロンゴのレンタル移籍を織り込めば…。

また、ローマのワルテル・サバティーニSD(スポーツディレクター)は8日、MFダニエレ・デ・ロッシの去就について、次のように話している。

「彼が売却不可能なのは確実だ。だが、サッカーでは、物事を予測できないんだよ。ローマが現実から離れることはできない。選手の移動は存在する。デ・ロッシかどこかのクラブがウチに来て、ノーと言えない金額を提示してきたら、話し合うためのテーブルにつかなければならないだろう。ただそれは、選手が売却されるという意味ではない。今のところ、そのシナリオはあり得ない」