消費増税に備える! 柳澤美由紀の”生活防衛術” (6) 「ザル家計」から脱出するには? - 予算範囲内で暮らすための”5つのコツ”

写真拡大

予算を立てて暮らしたほうがよいとわかっていても、気付けば赤字で貯蓄を取り崩してばかり……という人は少なくありません。

ファイナンシャル・プランナー(FP)として家計のやりくり指導をしている私も独身時代(20年前)はそうでした。

社内預金で月5万円の積み立てをしていましたが、みんなと飲んで歌って遊ぶのが楽しくて、なんの躊躇なくお金を使っていました。

その結果、寿退社したときの預金残高は60万円。

大半は退職金でしたので、実質貯金ゼロ円です。

クレジットカードの引き落とし日に預金残高が足りないことは毎度のことで、カードの使用を止められたこともあったなぁ〜。

借金はありませんでしたが、収入のわりにお金はまったく貯められませんでした。

バブルの余韻をかなり引きずった金銭感覚だったのでしょう。

しかし、FPに転職することが決まったとき、「”ザル家計”のままではお金が貯まらないし、そんな人間がFPを名乗るわけにはいかない」と、主婦向けの雑誌に書いてある節約術、やりくり術を片っ端から実践。

家計簿もいろんな種類を試して思考錯誤を繰り返しました。

「実践」→「失敗」→「分析」→「やりくり上手なママ友やお金にまつわる本から情報入手」→「軌道修正」。

そんなことを続けていると、やりくりが研ぎ澄まされて、時間をかけなくてもラクにできるようになったのです。

今回はザル家計だった私が15年かけて編み出した予算の範囲で暮らすコツを紹介します。

ザル家計時代の私は財布にお金を入れておかないほうがいいと信じていました。

ATMで1万円を引き出し、それが無くなったらまた1万円……。

引き出せるお金がなくなってから我に返り、爪に火をともす生活で給料日前を乗り切る。

そして給料日になると、待っていましたとばかりに散財していました。

そんな生活のなかで気付いたのは財布に少額しかお金を入れていなくても、「使えるお金がある」と思っていたら、浪費は防げない、という事実でした。

ちょこちょこ引き出していると節約している気になりますが、いくら使ったかがわからなくなり、結果、散財してしまうのです。

予算の範囲内で暮らすコツは、ATMに行く回数を月1回にすると決めること。

自分でそうすると決断してください。

あなたがやることは1カ月間に現金で支払う支出の予算を決めて、給料日にそれを全額おろすだけ。

あとは毎日「あといくら使えるか」を確認しながら、大切に使ってください。

自信がないと思ったら、財布にキャッシュカードを入れないこと。

使えない状況にしてしまえば、なんとかなります。

遠足のとき、学校指定のおこづかいでどんなお菓子を買うか、わくわくしながら買物をした経験はありませんか? お店に100円を握りしめて、「しーちゃんが好きなチロルチョコを2つ買って分けっこしよう」とか、「袋菓子だったらみんなと一緒に食べられるよね」などと言いながら、遠足をめいっぱい楽しく過ごせるように工夫したはずです。

このように目的と予算が決まっていると、買物のクオリティーは上がります。

月10万円でなんでもかんでも支払うよりも、「食費と日用品3万円、こづかい3万円、交際費1万円、医療費や交通費などのその他3万円」などと4つに分けて管理しておくのがベストです。

あとどれくらい残しておけば大丈夫かがわかりやすくなり、価値あるお金の使い方ができるようになります。

予算の範囲内で収まるようにした結果余ったお金は、やりくりを工夫したあなたへの報酬です。

それを半年間貯めておけば嬉しい臨時ボーナスになります。

楽しさ倍増ですね。

自分のことを大切にしてくれる人と一緒にいると、心地よいですよね。