■2012ロンドン五輪準決勝 日本×メキシコ ジャンルカ・ロッキ審判団評
カルチョスキャンダルでダークなイメージをつけられたロッキ主審だが、昨季もUEFAの試合で妥当なレフェリングをみせている。
非常にコンタクトの少ない立ち上がり。
10分の競り合いは、互いにボールに競ったということでノーファウル。11分、永井の体を抑えたファウルをしっかりとる。19分には、リスタートの位置をしっかりと指示するなど、ファウルが少ないなかでも、ゲームコントロールを忘れない。
24分には大津をファウルで止めにいったメキシコ選手に注意を与える。直後にも大津への手のファウルをしっかりと見極める。29分の清武の競り合いのファウルの判断も妥当で、この辺は、SOCCER KOZO誌に寄稿した。
また、53分のGK権田へのファウルを見極めたように、安心して委ねられる。56分にも、ホールドで止めた扇原に注意を与える。
58分、裏を取られそうになった所をホールドで止めた酒井に警告。ファウルが増えてきたため、ゲームを締める意味合いもあるだろう。
69分、アドバンテージ後に、アフターでのスライディングをしたファビアンに警告。
微妙な判定がなかったとは言わないが、試合には影響ないものばかりだった。東も自ら試合後、審判団と握手をしたように、完全なる力負け。重要なのは、この“世界”との距離、敗戦をどう分析するか。それを忘れず、まずは日韓戦に勝利し、メダルを獲得して欲しい。

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