スタバでMacBook Airを広げて 威張る奴がどこにいる? 論点の見えないノマド批判に反論する 日本の“ノマド先駆者”佐々木俊尚さんに聞く【後編】

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オフィスではなくカフェなどの場所でWi-Fiやクラウドを駆使しながら働くスタイル「ノマド」が注目を集めている。しかし一方で、ノマド批判が一部でブームとなっているのも事実だ。ネット上では有名無名問わず、多くの人がこの話題を論じ、過激な批判も目立つ。

「なぜ、ノマドはこんなにも話題になるのだろう?」

ノマドというのは働き方の1つであるが、それが大きなトピックスになっているのは、このノマドという言葉が、単なる仕事術やスタイルを越え、なぜ人は働くか、人はどう働くべきなのかといった根源的な問題を突きつけているからなのではないだろうか。

そこで当連載『ノマドってどうよ? 〜賛否両論から「働く」を考える〜』では、ノマドの話題を軸にしながらも、「理想の働き方は?」と言った根源的な問題を考えていきたい。

 第2回は、前回に引き続き2009年に『仕事するのにオフィスはいらない 〜ノマドワーキングのすすめ〜』を出版し、それまで海外を中心に広がっていたノマドを日本でもメジャーな存在にしたジャーナリストの佐々木俊尚さんにお話を伺った。日本では早い段階からの“ノマド提唱者”であった佐々木さんは、現在のノマド賛否両論が入り混じる状況をどう見ているのであろうか?

 前回は、ノマドが注目される背景・理由などを中心に語っていただいたが、今回は勇気をもって巷に溢れる“ノマド批判”を佐々木さんにぶつけてみた。(インタビュー日:2012年7月中旬)

■佐々木俊尚さん
作家・ジャーナリスト(IT,メディアなど)。毎日新聞記者、アスキー編集部などを経て現在はフリーランスとなる。1961年生まれ。
公式サイト:http://www.pressa.jp/
Twitter=@sasakitoshinao
Facebook=https://www.facebook.com/sasaki.toshinao
【ノマドへの見解/筆者の印象】
[ノマド賛成派]
20世紀の哲学者ジル・ドゥルーズの『ノマドの思考』の影響を受け上記の本を執筆された日本における“ノマド”の提唱者である佐々木さんは、もちろんノマドワーキング賛成の立場。ネットのノマド批判には多少ウンザリしていそうだ。

ノマドの何を批判しているのか分からない

――僕自身はですね、家や自宅やカフェなどでも作業する自分のことを“ノマドのはしくれ”だと思っているんですけど、なぜノマドはこんなに批判されるんでしょう?

 それは僕にも分からない。一体、彼らは何を批判しているんだろうか。

 ノマドを批判する記事を見ていると、スタバでMacBook Airを広げて(※1)、「ここはオレのオフィスだ〜」とか言ってるやつがいるって書いてあるんだけど、実際にそんなやつはどこにいるのか。それでカッコイイなんて気取っている人間は本当にいるのか。

(※1)ノマドはどうもMacBook Airを所持している印象が世間で共有されている。あとはLet'snote(パナソニック)などもそうです。

 確かにそんな人間が存在するのかもしれない。だけど、滅多には存在しない。そういう滅多に存在しないものに対して、周囲が批判しすぎている気はしますね。

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