まさに手のひらサイズの可愛い野菜です。

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昨年から今年にかけ、緑のカーテンが大ブームとなった。
それで火が付いたように、家庭菜園自体の人気も上昇。
しかし「うまく育たなかった」という声も多い。
そんな人におすすめしたいのが“ベビー野菜”、“ミニ野菜”と、名付けられた野菜だ。

野菜の種や苗を販売されているサカタのタネさんにお話を伺うと、「ミニ野菜、ベビー野菜と呼ばれるものは昔からありました」という。
どちらもかわいい名前だが、その違いをご存じだろうか。

●ミニ野菜
普通の野菜よりも小さいまま成熟する。
成長させても、それ以上育たないのが特徴。
●ベビー野菜
早採りのできる品種。
大きく育てることもできるが、小さいうちに収穫できる。

2003年頃、ベビー&ミニ野菜の売り上げを調べてみると、非常に伸びていることに気付いたサカタのタネさん。しかし当時はミニとベビーの区別が曖昧だった。
そこで、サカタのタネさんが改めて整理したのが上記のとおり。
代表的なミニ野菜はミニトマトに、ミニニンジンの“ベビーキャロット”(これは30年選手!)、そしてレタスにチンゲンサイにカボチャ……と、種類も豊富。
大きいイメージのあるダイコンも、ミニなら可愛らしい10センチ程度で収穫することができる。

育てる上でのメリットは、虫の被害や病気が少ないことだ。
栽培期間が短いため虫が付いたり病気になる、その隙を与えず収穫することができる。
さらに、小さな栽培スペースでも育てられるというのがベビー&ミニ野菜の特徴。
道具を買いそろえるのが面倒な人は「ペットボトルを横倒しにして底に穴を開け、土をいれるだけでもコンテナ代わりになります。底穴から土が出るのを防ぐためにタマネギの茶色い皮を使っても」と、道具を一からそろえなくても簡単に始めることができるとか。

その上、栽培期間も短め。
コマツナやチンゲンサイなどのベビーリーフは30日くらいで収穫できるので、初心者サイエニストさんにもおすすめだという。

そんな個人利用だけでなく、実は農家さんたち生産者にもこれらの野菜は人気なのだそう。
昔は小さな野菜は売れなかった。売れても出来損ないといわれ安く買いたたかれる傾向にあったという。
しかし核家族が増えて来て、食べきれる小さな野菜に人気が集まるように。
「ミニカリフラワーをキャッチボールのように投げあって収穫するお年寄りの農家さんを見たことがあります」と、高齢化の進む農家さんが収穫しやすいのも、人気の秘密なのかもしれない。

これから暑くなる季節。
人間にとっては蒸し暑い夏だが、太陽をいっぱい浴びて野菜はすくすく育つ。
ぜひ、ベビー&ミニ野菜で“産地・家”を楽しんでみては?
(のなかなおみ)