米国でのUFC初戦で、自らと同じくライト級からの転向となるニック・レンツと対戦する光岡映二 (C) MMAPLANET

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11日(土・現地時間)、コロラド州デンバーのペプシ・センターで行われるUFC150「Henderson vs. Edgar II」。今大会には日本の光岡映二がフェザー級に階級を落として参戦、ニック・レンツと対戦する。

今年2月のUFC日本大会では代打出場ながら五味隆典を勝利目前まで追い込んだものの、逆転のTKO負けを喫している光岡。今回はフェザー級として参戦するが、五味戦の敗北を経て階級転向だけでなく、ファイターとしての取り組みそのものにも変化があったという。急遽舞い込んできたUFC参戦というチャンスを掴み、アメリカの地で勝負の一戦に臨む光岡に心境を聞いた。

―― 2度目のUFC参戦が目前に迫っている光岡選手ですが、正式に試合が決まったのはいつだったんですか?

「2カ月半くらい前ですかね。発表とほぼ同じタイミングで決まりました。マネージャーからは2月の試合が終わった後に『次は7月か8月になると思う』と言われていて、そのつもりで調整していたんですよ。前回の試合で自分に足りないものが見つかりすぎて、この半年間はそこを補う練習を積んできました」

――五味隆典選手に敗れて、気付くこととはどのような部分なのでしょうか?

「気持ちの問題もあったと思いますけど、行ける時に行けなかったという反省点もあるし、試合中の技のチョイスも良くなかった。1試合だけで全てが分かるわけじゃないですけど、色んなことが分かりました。あの試合から練習仲間から指摘・指導されることも多くなって、結果的に自分にとってはプラスだったと感じています」

――2月以降、練習場所や練習内容で変えたものはありますか?

「基本的に色々なジムを回って練習するスタイルなんですけど、リバーサルジム横浜グランドスラムの朝練に参加させてもらったり、阿部(裕幸)さんにミットを持ってもらうようになりました。阿部さんはMMAミットというか、MMAを意識したミットなんですよね。言葉で説明するのは難しいんですけど、阿部さんは教えるのが上手いし、昔を思い出していい練習をさせてもらっています」

――そういう環境の変化によって、光岡選手自身はどういった変化があったと感じていますか?

「僕は理論的に考えるんじゃなくて、閃きとか本能で戦ってきたタイプなんですよ。でもそれでは限界があって、この半年で技術的な練習に時間を割くようになりました。みんなからは『よくそれで勝ってきたね』と言われるくらい、僕は何にも技術を知らなくて、いかに力任せだったかを痛感しています(苦笑)。でも技術的な練習を増やして、自分の動きはかなり変わっていると思います」

――階級もライト級からフェザー級に転向となりましたが、これについてはいかがでしょう?

「最近はライト級でも減量が楽だったんです。学生時代は68〜69kg級でレスリングをやっていたし、骨格的にはフェザー級が適正なんですよね。長南(亮)からも『体重は軽くなっているけど体の力は落ちてない』と言われるし、自分でも昔の感覚でライトやウェルター級の選手ともスパーリング出来ているので、やはりフェザー級が適正なんだなと感じています」

――対戦相手のニック・レンツにはどんな印象を持っていますか?

「練習仲間にも映像を見てもらったんですけど、がぶり系の動きが多くてギロチンチョークが得意。気持ちが強くてスタミナがあるという印象ですね」

――どんな試合展開をイメージしていますか?

「今まで自分はスパッと極めて、早いラウンドで試合を終わらせたいと思って戦っていたんですけど、今回は違いますね。技術を覚えて試合スタイルも変わっているんで、長丁場を意識してキツい展開になることを想定して戦います。レンツとの相性を考えてもそうなるだろうし、そこでレンツに勝ちたいです」

――前回はジョージ・ソテロポロスの欠場を受けての代打出場で、しかも日本での大会でした。アメリカでのUFCという意味では、今回が本当のUFCデビュー戦でもあり、すでに1敗を喫していることを考えると、勝負の一戦です。

「ああいう形ですけどUFCに出る機会が巡ってきて、勝てば最高でしたけど、こうして再びチャンスをもらうことができました。UFCに出たくても出られない選手がいる中で、僕は上手くUFCと契約することができたと思うんですね。今の自分にとってUFCは大きなチャレンジだし、モチベーションにもなっています。負ければ何もないけど勝てば先がある。だからまずは一勝……とにかく勝ちたいです」

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