1日、ロンドン五輪・柔道男子90kg級で銅メダルを獲得した西山将士が、日本テレビ「スッキリ!!」に出演した。

冒頭から「(銅メダルには)あんまり興味ないです」と切り出した西山は、「金メダルっていうか、負けたくなかったので。負けたのが悔しい。メダルの色っていうよりも、昨日一日で全部勝ちたかった」と続けた。

「納得できない?」と訊かれれば、西山は「柔道界的にも、柔道は金だろって言ってくれてて、ありがたいんですけど。僕は個人的に、どの試合もサボることなく、どうせ出るなら全部勝ちたい。まあ難しいことなんですけど全部勝ちたい。わがままですけど悔しいです」と悔しさを滲ませた。

準々決勝では、韓国の宋大男に大外刈りを決め、一度は一本となったが、副審二人が技有りを主張、逆転とはならなかった西山だが、この裁定について、篠原信一監督の「一本だった」というコメントが紹介されると、「そのときは、うわーと思ってもしょうがないので、次、次、なんとかチャンスをという感じでした。(あれは一本だと思うか?)僕は、そうですね。しゃべらないです、なにも」とノーコメントで通した。

また、井上康生コーチからは、「準々決勝前までは、今までやってきたこととか、技術的なことの確認なんですけど、負けてからの試合は、精神的にも肉体的にもきついところだったので、“お前、ここで踏ん張らないと、お前に今日託された困難なんだから、乗り越えないとダメだ。俺はアテネのときに準決勝で負けて、3位決定戦で気持ちが切れて、後悔したんだ”って言われて、それでなんとか。あとは精神面、執念だぞって言われて」というアドバイスを受けていたことを明かした西山。「この悔しさ、何にぶつけましょう?」と訊かれると、「試合の悔しさは試合でしか返せないと思うんですけど、ちょっと今まで周りにも迷惑かけて、自分も柔道にエネルギーをかけたので、負けたのは悔しいですけど、まだぶつけどころを考えてないです」と語った。