部下の育成は “弁当を買いに行かせる”から始める

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 チームをまとめるリーダーは、いつも苦労が絶えないもの。チームで高い成果を生み出すためにどうすればよいのか、日夜考え続けなければいけません。
 長年、人事コンサルティングの現場で活躍してきた小宮謙一さんは、リーダーが結果を出すためにもっとも重要なことは“自分の頭で考えることができる部下”をいかにつくるかということだと言います。
 では、そのためにリーダーはどのようなことをすべきなのでしょうか。『部下には何も教えるな。』(小宮謙一/著、大和出版/刊)から、その3つの方法をご紹介します。

■部下に弁当を買いに行かせる
 「部下に任せる」ためには、普段の何気ない行動に対して知恵を使わせ、「自分の頭を働かすこと」に慣れさせることが大事です。例えば、お弁当を買いに行かせる。もちろん強権的にではなく、「お前の分出してやるから、2人分買ってきてよ。どの弁当かは任せる」といった具合に、どのお弁当を選ぶのか、部下に任すのです。
 そして、部下が取り合わせの悪い弁当や、自分が苦手なものを買ってきたからちゃんと注意事項を知らせます。まずはそうやって部下が自ら知恵を働かせる経験を積む「機会」を提供することが大事なのです。

■部下の夢を共有する
 部下にはそれぞれ目指すものや夢があり、それと会社で行う仕事を結びつけることは、意欲を高めるために重要なこと。しかし、あらゆる仕事がその部下の未来に結びつくかというと、そうではありませんよね。
 だからこそ、リーダーは部下が目指しているものをしっかりと理解し、共感する姿勢を取ることが大切です。部下の中にはリーダーが見てくれているという安心感と、「その夢を実現するために、この仕事をしている」という“納得感”が生まれ、リーダーと部下の間の信頼が高まり、仕事に対してより意欲的になってくれるのです。

■部下の失敗は想定内と考えておく
 多くのリーダーは「段階的にまずはここらへんからあたってみろ」と、レールを引いて部下を育成していくと思います。しかし、このチャレンジが求められる時代においては、部下の若いパワーを抑え込んでしまうほうが、チームにとってマイナスだという考え方もできます。
 部下の失敗は、リーダーの失敗でもあります。しかし、リーダーが失敗に対して過敏になっていたら、部下も小さくまとまってしまうでしょう。ミスや失敗はある程度想定し、部下を大きく育てていく、失敗を糧にさせて伸ばしていこうくらいの気持ちを持って臨んでみてはいかがでしょうか。

 リーダーにとって大切なのは、自分のことではなく、チームがいかに上手く機能して、成果を上げられるかということです。そのために器の大きな男になり、部下が最大限のパフォーマンスを行えるようにどっしりと構えていなくてはいけません。
 本書では、結果を出せるリーダーになるための様々な考え方を教えてくれます。今までのやり方が通用しない、どう部下と接していいのか分からないなどの悩みを持つリーダーは、まずリーダーとしての考え方を学んでみるべきではないでしょうか。
(新刊JP編集部)