持ち得る資質は最高峰。タナボタのチャンスに対し、ブランドン・ベラの本気度が試されるマウリシオ・ショーグン戦だ (C) MMAPLANET

写真拡大

8月4日(土・現地時間)、LAのステイプルセンターで開催されるUFC on FOX04「Shogun vs Vera」。メインのライトヘビー級戦マウリシオ・ショーグン×ブランドン・ベラ戦の勝者が、9月1日(土・同)に行われる王者ジョン・ジョーンズと挑戦者ダン・ヘンダーソン戦の勝者に挑戦することが言明されている。

悪夢の対戦カード変更の余波を受けた同大会、ブライアン・スタン×ヘクター・ロンバードが消滅し、UFC149でチアゴ・シウバと対戦予定だったマウリシオ・ショーグンがシウバの負傷により、同大会にスライド出場が決定。UFC FUEL04でジェイムス・テフナとの対戦が決まっていたブランドン・ベラとメインで対戦することとなった。

ベラは、過去5試合で2勝2敗1NC。ランディ・クートゥアーとジョン・ジョーンズに敗れ、チアゴシウバとは一度は判定負けの裁定が下ったが、シウバの禁止薬物使用によりNCとなっている。勝った相手はTUFシーズン8勢のクリストフ・ソジンスキーとエリオット・マーシャルという戦績だ。

一方のショーグンも過去5戦は2勝3敗、リョート・マチダとフォレスト・グリフィンに勝利しているが、リョートには微妙な裁定で判定負け、ジョーンズとダン・ヘンにも敗れている。この勝者がタイトル挑戦ということに関しては、さすがにダナ・ホワイトも内容を見てからと判断と言葉を加えている。

いずれにせよ、ベラにとっては降ってわいたチャンスであることには間違いない。05年10月にUFCデビューを果たすと、キックの帝王ロブ・カーマン仕込みの打撃と、ロイド・アーヴィンの柔術をミックスし、新しいヘビー級像を創るファイターとして注目を浴びていた天才肌である。

06年11月にはフランク・ミアーを僅か69秒で下し、UFC4連勝を果たした時は、ヘビー級王座に最も近い男と呼ばれるようにもなった。しかし、直後にマネージメントサイドはベラの価値を吊り上げようと、ズッファとマネーゲームを展開。結果、成長著しかった時期に11カ月も実戦から離れ、復帰後は2連敗。ライトヘビー級転向後も、4勝3敗1NCと勝ったり負けたりを繰り返している。

その資質は天下一品だったが、ドミニク・クルーズ擁するアライアンス・トレーニングセンターの共同経営や、南カリフォルニアやメキシコ勢のマネージメントを請け負うなど、現役ファイターに専念しなかったことが、現在の戦績を導いたと考えられる。

それでも打撃の伸びや、ガードワークの完成度の高さは、天才の片鱗を今も持つベラだけに、王座挑戦という目標が降ってわいたことで、かつての集中力を取り戻している可能性も十分考えられる。気持ち的な部分から、凌ぎ合いや乱打戦になると勝負を諦めるきらいがあるベラだけに、当然この勝負はショーグンが有利だ。

ただし、一気に勝負を決めるだけの天賦の才をベラが持っていることもまた確かといえる。遅れてきた天才が、この大一番でどのような拘りを見せるか。この試合のカギを握るのは、ベラであることは間違いない。
対戦カード&詳細はコチラ