中国人ブロガー「高遠」さんは、「欧米人にバカにされたらどうしらよいか」というテーマでブログを書いている。

 ブロガーの友人(中国人女性)がフランスへ旅行に行って靴を買い、現地で履いていたところ、わずか2週間でカカトが壊れてしまった。おかしいと思い購入した店に行って交換を求めたところ、横柄な態度で「履き方が悪かったのだろう」などと言われ、取り合ってもらえなかった。友人が怒ってさらに苦情を言うと「あなたは声が大きすぎる」と注意された上に警備員を呼ばれ、退店を命じられた。

 ブロガーの友人はそれでも食い下がっていたところ、店員は警報機のボタンを押して警察に通報。閉店時間を過ぎていたため、警察からも早く店から出るよう指示され、「接着剤で止めればよい」などと言われたという。

 気持ちの収まらない友人に対し、ブロガーはアドバイスを与えた。パリ郊外にある本社に行き、責任者に訴えてはどうか提案。早速実行したところ、丁重にお詫びされ、壊れた靴を引き取ってもらった。そして靴の代金以上の商品券を受け取ったという。

 こうした経験を踏まえブロガーは、「中国人の伝統的価値観として、自分が損をしていても我慢し、面倒なことを避けようとする。だが、欧米では我慢をすると間違いを認めたことになり、蔑視の対象となる」と解説。「こちらに理があるならば、決して我慢などしてはいけない。ロジカルにきっちり戦おう」とアドバイスした。

 中国人というと、概して自己主張が強く、欧米人顔負けの押しの強さを持っているイメージがある。「損しても我慢し面倒を避ける」というのはむしろ日本人の特性のようにも感じられるが…。興味深い指摘である。(編集担当:西山正)