ユヴェントスのアントニオ・コンテ監督が、違法賭博・八百長事件において、司法取引を行う条件はすべてそろっている。もちろん、正式発表ではない。弁護士がステファノ・パラッツィ検察官と向き合い、書類にサインをする8月1日を待つ必要がある。

コンテ監督は26日、シエナ時代に八百長告発をしなかった疑いで処分対象とされた。それからのこの数日、同監督の弁護士と検察は頻繁に連絡を取っている。弁護団の戦略は以前から噂されており、妥協が罪を認める意味にはならない(スポーツ裁判は通常の裁判と異なる)ということを指揮官に説明して、まとまった形だ。そしてそれにより、停止処分期間が大幅に短くなる。

クラブはコンテ監督にこの“犠牲”を求めた。この選択をし、監督が苦しむことになる理由をユヴェントスのファンに説明する機会はあるだろう。いずれにしても、どんでん返しがなければ、コンテ監督はベンチに戻るまでに、8月1日から約3カ月待たなければならないはずだ。

期間についてはまだ分からないが、ユヴェントスが高額の罰金を支払うことで、検察側を納得させられるはずだ。審議は8月1日から始まるため、クラブは発表を急ぐことで検察側を“刺激”しないようにと望んでいる。

コンテ監督はベンフィカとの親善試合をスタンドから見るだろう。また、アシスタントのアンジェロ・アレッシオ氏も、司法取引に応じることが見込まれている。一方、「スポーツ上の不正行為」を疑われているスタッフのクリスティアン・ステッリーニ氏については、難しい道のりが待っているだろう。

残すはMFシモーネ・ペペとDFレオナルド・ボヌッチだ。29日の情報によれば、両者も司法取引に応じるかもしれない。3年間の出場停止となる怖れがあるボヌッチは、14カ月の処分になる。ペペも3カ月だ。問題は、ボヌッチの場合はいくつか認めなければいけなくなるということだろう。