(画像:「この中に一人、妹がいる!」公式webサイトより)
(C)田口一・メディアファクトリー/委員会の中に1人、妹がいる!

主人公:帝野将悟(みかどの しょうご)
世界的な大企業・帝野グループ社長の一人息子。

ヒロイン:鶴眞このえ
将悟のクラスメイトで、クラスの委員長を務めている。
ヒロイン:神凪みやび
将悟のクラスメイトで、無口な性格。

第4話「妹のヒーローはお兄さま!」
登校中、みやびが歩いているのが見え、将悟は声をかけてみた。しかし、みやびは振り向く事なく早足でその場を去ってしまった。
 
先日、みやびの家で告白した彼女を振った事が原因なのだろう。

彼女は、将悟の妹である可能性が極めて高い。帝野グループを引き継ぐ為の条件は、この学校で永久の伴侶を見つける事だ。しかし、妹と関係を結んだ、などとなると、永久に帝野グループを引き継ぐ事はできなくなる。

「妹」という言葉が、将悟にはとても重くのしかかっているのだ。

この中に一人、妹がいる。しかし、それが誰なのかはわからない。

相手が、妹である事を隠して将悟に好意を持っているのだとすれば、伴侶候補の中にジョーカーが紛れ込んでいる、という事になる。

慎重に行かなければならない。
 
・様子の急変
授業中、このえはずっと気になっていた。みやびの様子が、明らかにおかしいのだ。

最近、とても明るく振舞っていたみやびが、まるで将悟が転校してくる前のように、無口で無表情なのだ。

そして、将悟の、みやびへ接する態度にも少し違和感がある。まるで、気をつかっているような感じだ。

将悟とみやびの間に、何かがあったのは間違いない。このえは、将悟を屋上へ呼び出して事情を聞く事にした。

・妹である疑いが高い
将悟は、みやびを信用して、事情を打ち明けた。先日までの状況、憶測から、みやびが自分の妹である可能性が高く、それを確信している事。

そしてそれを理由に、先日みやびの告白をことわり、振った事。

しかし、そこまで聞いたこのえは、言葉を失っていた。

・行方不明
休憩時間も終わり、授業が再開された。相変わらず、将悟はみやびとは気まずい状況だ。しかし、ふと気づいた。このえの姿が見当たらないのだ。

机には教科書も入っており、早退したわけでもないようだが、その後も一切姿を見かける事はなかった。

放課後、ゴミを捨てていると、携帯が鳴った。非通知だ。

電話に出てみると、あの声が聞こえた。ボイスチェンジャーを使用したと思われる、自称”妹”だ。しかし妙だ。妹はみやびのはずで、先日きっぱりと振ったのでもうかかってくる事はないはずだ。

その声は、こう言った。
 
「さよなら…お兄さま。」

電話は切れた。何か、音楽のような物も同時に聞こえていた。電話をかけた場所で流れていた音楽なのだろうか。

みやびから、このタイミングでそんな電話がかかってくる事は考えにくい。何より、学校内で音楽が流れる場所などない。

・ボイスチェンジャーの正体
色々と試行錯誤を繰り返していると、今度はメールが入ってきた。いくすからだ。

メールを開いてみると、ピンク色の携帯電話の画像。その特徴的な形に、見覚えがあった。そして、さらに電話がかかってきた。いくすだ。

ボイスチェンジャーの正体がわかったのだと言う。

IMT-270。以前、共明日カンパニーから発売が予定されていた新機能搭載の携帯電話。注目する部分は高性能の”ボイスチェンジャー”機能だ。

とあるベンチャー企業の技術を買って作られたもので、これまでにない簡単な操作で芸能人やアニメのキャラになりきって会話をする事ができるのだと言う。

しかし、発表直後に批判が相次いだ。

あまりにも巧妙な為、犯罪に使われる可能性が高いのだと。そして、発売中止となり、配られていたサンプルは回収。先ほどメールで送信した画像の携帯電話が、その機種だ。

もし、身近にその携帯電話を持っている者がいたら、間違いなく犯人と思って良い。いくすは、そう判断した。

そして、将悟は添付画像に写っていた携帯電話”IMT-270”に心当たりがあった。

それは、このえが持っていた携帯電話と同機種だった。

・”妹”を語った真相
公園。このえは、そこに居た。通話中に聞こえた音楽は、鳩時計による物だった。将悟はそのヒントを頼りに、公園までかけつけたのだ。

思いつめたような表情をしていたこのえだが、観念したかのように呟いた。

私が、電話をかけていた”妹”です、と。

このえは、幼い頃に将悟と会っていた。将悟の額に残る傷は、車にはねられそうになったこのえを助けるために負った傷なのだと言う。将悟は覚えていなかったが、このえは強く記憶に残していた。

このえは、将悟の妹になりたかった。そして、幼い頃将悟が没頭していた特撮番組「グランベリオン」の事を思い出し、今回の犯行に至ったのだ。
 
グランベリオンには、主人公を兄のように慕うヒロインがいる。機械生命体ペリンちゃん。グランベリオンに感情移入する将悟、それに大して、自分はヒロインとして支えたい。そう言う思いから、ペリンちゃんがグランベリオンに呼んでいたように、自分も将悟を”お兄ちゃん”と呼んだのだと言う。

そう、それ以上の意味はなく、ただペリンちゃんになりきっていただけなのだ。

まさか、生き別れの妹がおり、妹からの告白を受けてしまうと、将来がなくなる、などと現実離れした状況に置かれているなどと、このえは思いもしなかったのだ。

ほんの些細ないたずらが、将悟とみやびの間に深い溝を作ってしまったのだ。

・解決、そして白紙
正体不明な電話の謎は解けた。それは、このえが将悟の”妹”になりたくて行った物だった。

しかし、だとすると再び白紙に戻る。このえは、”妹”になりたかっただけであり、”妹”ではないのだ。そして、ボイスチェンジャーの主がこのえだとすると、みやびは全く関係が無かった事になる。純粋な気持ちで、告白をしてくれていたのだ。

そして今目の前で、このえは自分のせいで将悟とみやびの仲が崩れた事について、自分を責め続けている。それについては、将悟の早とちりもあり、このえだけの責任ではない、となだめた。

しかし、このえと見つめ合っていたその時、その場にもう一人の女が現れた。

みやびだ。

こんな所で、二人で一体何をしているのかと、みやびは強く睨んでいた。将悟の事が忘れられないようだ。このえと、みやびの純粋な気持ちに、将悟は何を思うのか。

【記事:フェイトちゃん】

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