息の長い経済成長が期待されるトルコ

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トルコは、2010年時点で平均年齢が28.3歳と若く、2025年にはドイツを上回る約8,400万人の人口を有すると予想されるなど、良好な人口構成を持つ国です。

過去10年程度では、個人消費や投資の活発化などを背景に、GDP規模はおよそ5倍になったほか、2010年には、経済成長が加速しやすいとされる「人口ボーナス期」に突入し、その期間が2040年頃まで続くとみられており、息の長い内需の拡大が続くと見込まれています。

加えて、中央アジア、欧州、中東・北アフリカを結ぶ地理的要衝としての特性を活かし、近年の製造業の発展とともに貿易量を拡大させるなど、内需のみならず外需の存在感も高まっています。

こうした中、2011年のGDP成長率は前年比+8.5%となったものの、2012年1-3月期のGDP成長率は、前年同期比+3.2%に落ち着きました。

これは、過熱気味の景気の軟着陸を狙う中央銀行の金融引き締めの効果などから、内需の伸びが大きく鈍化したためと考えられます。

一方、中東・アフリカ向けの増加を背景に、輸出が前年同期比+13.2%と大きく伸びたことなどから全体の成長率が押し上げられました。

ただし、今後、内需の減速感が強まるような局面では、景気刺激策を打ち出す可能性があるとみられるほか、当局が4-6月期には内需が緩やかな回復を示し、また、世界景気が減速する見通しであるものの成長を続けるとみており、景気の底堅い推移が続くとみられます。

なお、当局による、強すぎる内需を抑え、外需への依存度を高めるという調整は、同国の課題である高水準の経常赤字の改善につながると考えられます。

こうした効果が表れてくることで、同国の魅力はより一層高まっていくものと期待されます。

(※上記は過去のものおよび予想であり、将来を約束するものではありません。

)(2012年7月26日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。

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