ミランは慎重にレアル・マドリーMFカカーの獲得に動き始めている。アドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は、友人でもあるレアルのフロレンティーノ・ペレス会長と電話で連絡を取った。公式には別件について話すためだが、テーマにはカカーの移籍も含まれている。

26日、仲介役のエルネスト・ブロンゼッティ氏がマドリッドへ向かう予定で、同氏はミランとスペインのコンタクトをつないできている人物だ。ただ、ガッリアーニ代表取締役とペレス会長の友好関係を考えれば、ブロンゼッティ氏の役割はテクニカルなものでしかないだろう。交渉を進展させるのに、金銭的かつ税金面でも最適な解決策が何かを理解する必要がある。

ミランのオファーは、レアルには無償レンタル、選手には最高で500万ユーロ(約5億円)の年俸という条件だ。カカーは現在年俸1000万ユーロ(約10億円)で3年契約を残している。ガッリアーニ代表取締役とペレス会長は、今後も交渉を続けるだろう。8月8日にはミラン対レアルの一戦があるからだ。つまり、7日が“サミット”に適した日となる。

ガッリアーニ代表取締役は26日夜、カカーについて、「難しい交渉で、あらゆることをしなければいけない。たくさんの要素から不可能ではあるが、どんな愛でもそうであるように、サプライズというのはあり得るんだ。どうなるか、見てみよう」と語った。

もちろん、ガッリアーニ代表取締役はサポーターを勘違いさせたくないと思っており、「我々は全力を尽くす。ただ、誰のことも変に期待させることはしない」と強調した。その上で、次のように続けている。

「(マプ・)ヤンガエムビワの件は実際に交渉している。ほかのすべてと同じように、金銭的なことだ。まずはモンペリエに行くよ。フロレンティーノとはアメリカで会う。オファーはした。(アントニオ・)カッサーノ? 彼は2年契約を残している」