サイエンスあれこれ

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この記事は神無久さんのブログ『サイエンスあれこれ』からご寄稿いただきました。

■毎日椅子に座って過ごす時間を3時間以下にすると2年長生きできる?
一日の大半をデスクワークに費やしている方は、一瞬ドキッとするかもしれません。ハーバード大学医学部のI-Min Lee氏らは、MEDLINEデータベースに登録された生物・医学系の論文の中から、座っている時間と寿命の関連に関する5つの研究報告を選び出し、そこに含まれる約16万7千人分のデータをメタ解析した結果と、アメリカの国民健康栄養調査(NHANES)の資料から割り出した、平均的なアメリカ人が一日のうち座って過ごす時間とから、座って過ごす時間という危険因子が国の総人口に与える影響度を表す、危険因子の人口寄与率(PAF)なる指標を求めました。

その結果、毎日椅子に座って過ごす時間を3時間以下にすると、アメリカ人の平均寿命は2年延びるということがわかったというのです。同様に、テレビを見て過ごす時間を一日2時間以下に制限すると、1.4年延びるのだそうです。

もうおわかりのように、この結果は、個々人の寿命ではなく、あくまでも国民全体の平均寿命が延びるということなので、ドキッとする必要はありませんよ。

出典:「Sedentary behaviour and life expectancy in the USA: a cause-deleted life table analysis」『BMJ Open』
http://bmjopen.bmj.com/content/2/4/e000828

執筆: この記事は神無久さんのブログ『サイエンスあれこれ』からご寄稿いただきました。