おやじたちの“奇跡のダイエット・ノンフィクション”

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 世にはさまざまなダイエット方法が存在し、痩せたいと思う私たちはそれを実行しては、痩せられず、はたまた痩せてはリバウンドと失敗を繰り返してしまう。
 食べるのが好きなのに食べる量を減らして痩せようとするのは、強靭な精神力がなければ続かない。多くの人は一時的には痩せても、リバウンドしてしまうのがオチだ。

 しかし、『おやじダイエット部の奇跡』(桐山秀樹/著、マガジンハウス/刊)で、紹介されているダイエットは“食べても痩せる”ことができる。挫折と諦めを乗り越え、おやじたちは平均22キロ減という結果を残したのだ。この本は、感動と驚きのダイエット・ノンフィクションである。

 本書で登場するおやじたちが実行したダイエットとは「糖質制限ダイエット」。
 糖質制限ダイエットとは、糖質の摂取をできるだけ少なくするダイエット法のことで、分かりやすく言えば、「主食」を抜き、肉、魚、野菜などのおかずばかり食べるイメージだ。
 その際、カロリーや脂質の摂取量は気にしなくてもよい。ご飯、パン、麺類などのコメ、麦製品、いも類、菓子など、糖質を主成分とした食品を1回の食事で約20グラム。1日3食か2食で50〜60グラムまでに制限する。著者の桐山さんは、この糖質制限ダイエットにより、わずか3カ月で20キロ以上痩せ、2年後の現在も25キロ減をキープしているという。

 外食は「太る」というイメージがある。それでも、仕事が忙しくてなかなか時間が作れない。結果、外食ばかりの食生活になってしまうという人も多いはず。
 しかし、この本で登場する人物は、外食だけでダイエットに成功したのだ。その人物とは久津智也さん、47歳、ホテルマン、独身。痩せる前の久津さんは、身長176センチ、体重は117.4キロもあった。そんな久津さんも桐山さんと出会い、糖質制限ダイエットをすることになる。久津さんは糖質制限ダイエットを行うのにピッタリの条件を備えていた。食べるのが好きなのだ。久津さんのように食欲のある男に、糖質以外は量を食べてもいいという糖質制限ダイエットは向いている。そして、久津は独身ゆえに、外食以外はコンビニをフル活用してダイエットに挑んだ。
 ある日の久津さんの献立例はこのようなものだ。

朝食・豆腐に納豆をかけたもの、味噌汁
昼食・コンビニで買った野菜サラダ、ゆで卵、ハム
夕食・コンビニで買ったおでん(しらたき、コンニャク、がんもどき、厚揚げ、ウィンナーなどの練り物以外)、焼酎または糖質ゼロのビール

 糖質制限ダイエットを始めて最初の5カ月、毎月5キロずつ体重が落ちていった。同時に毎朝10キロ、2時間のウォーキングもスタートさせた。1年余りで、体重は約34キロ減の80.8キロ、ウエストも37センチ減。血圧も正常。糖尿病の心配もないという。

 主食を抜き、カロリーや脂質の摂取量は、気にせず食べることができるのに痩せられる糖質制限ダイエット。しっかり自己管理をして試してみるのもいいかもしれない。おやじたちの1つのダイエット物語として楽しく読める1冊だ。
(新刊JP編集部)