テキスト系妄想メディア「ワラパッパ (WARAPAPPA )」より

職場が渋谷に移ってから5年近くが経った。移る前までは、渋谷でご飯を食べると必ずお腹が痛くなったりしていたので、毎日通うようになったらどうなることか心配していたが、慣れてしまえば何とかなっている。駅から事務所まで、なるべく人が少ないルートを見つけたし、仕事で夜遅くなった時、酔って楽しくなっている若者たちから絡まれないないように気配を消して歩くことも出来るようになった。それでも、渋谷は毎日がお祭り騒ぎのような街である。僕の先輩は渋谷のことを「魑魅魍魎の谷」と呼んでいた。少しでも気を抜いたら大変な目に遭ってしまう。

今回は、そんな渋谷の街に潜む様々なトラップをマッピングしてみた。

今後渋谷で働く予定がある人、今夜渋谷で飲む約束をしている人、渋谷でご飯を食べるとお腹が痛くなる人。
あらゆる人たちの参考になれば幸いです。

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1.定点カメラゾーン
渋谷駅を降りてスクランブル交差点を渡る際、ボヤッとしていたらいけない。交差点の向こう側には、各テレビ局の定点カメラが備え付けられている。気づかないうちに自分のボヤッとしている姿が全国放送に乗ってしまう恐れがあるのだ。移り込んでしまう時に備えて少し決め顔であるくという方法もある。僕はこのトラップを避けるため、一番左側の横断歩道を渡るようにしている。しかし、そちら側にはコンタクトレンズのチラシを配る人たちが沢山いるのでそちらにも注意が必要だ。

2.マック赤坂さんゾーン
ハチ公広場では、時々マック赤坂さんが演説をしている。先日は、上空を飛ぶヘリコプターに向かって「おおい、ヘリコプター」とマイクを通して絶叫していた。それが演説なのかどうかは分からないが、下手に目を合わせるとマイク越しに話しかけられたりするので気をつけなければならない。

3.スカウティング・ロードゾーン
西武を超えて公園通りに向かう道には、スカウトマンたちが待ち構えている。主に女性が止められて、色々な説明を受けている姿を良く見かける。カットモデル、ネイルモデル、その他のモデル。色々なスカウトの種類があるようだ。スカウトされてからどうなるのか、スカウトされたことのない僕には知る由もない。

4.マイク越しの誘導ゾーン
スカウトマンを抜けたとしても油断は出来ない。公園通りを少し上ると、駐車場の誘導員さんがマイクを使って車と人を誘導しているので、その音量に驚かないようにしないといけない。大体2人で誘導しているのだが、マイクをつけているのは1人だけ。マイク越しに誘導している方が偉い人、と僕は踏んでいる。

5.あずみとメイドゾーン
日が暮れた後、センター街(バスケットストリート)に入って少し行ったあたりに、漫画「あずみ」のようなセクシーな衣装を身に纏った若い女子たちが立っている。恐らくお店の衣装なのだろう。目を合わせてしまうとそのまま店内に引き込まれてしまいそうである。以前、その近辺に立っていたメイドの服装をした女子と目が合ってしまい、その瞬間に「メガネビーム!」と指を指されたことがある。確かに僕はメガネをかけていたが、ビームが出る仕様にはなっていない。

6.うちじゃダメですか?ゾーン
このストリートにも居酒屋の呼び込みさんたちが結構立っている。ほぼ毎日「うちじゃダメですかー?」と声を張っている熱心な女性がいるので、その問いかけには答えない方が無難である。

7.メニューくるくるゾーン
センター街の真ん中、センター・オブ・ザ・センターの夜は客引きで溢れているのでなるべく通らない方が良い。メニューを指でくるくる回す、オールドスクールな客引きが、いまだに沢山いる。恐らく、古い人から若い人に伝承されている技術なのだろう。たまに両手で2つのメニューをくるくるしている強者もいるので見とれないように注意したい。

8、9.ブラックストリートゾーン
凄く洋服を勧めてくる黒人がこの辺りに多い。以前、黒人に洋服を勧められながら100メートルほど一緒に歩いたことがある。このまま行ったら一緒に僕の事務所まで来ちゃうんじゃないか、と不安を抱いたこともある。キャップやニット帽などを被っていると目をつけられやすいので、この近辺では、キャップ、ニット帽を脱ぐ、などの対策が必要だ。

10.アンケートおばさんゾーン
主に日中であるが、井の頭通り近辺にはアンケートへの協力を求めるおばさんたちが頻出する。聞いた話では、アンケートに答え始めると軽く30分はかかるらしい。30分である。おばさんたちも大変だとは思うが、答えるこちらも骨が折れる。更に、おばさんたちはサンバイザーと日除けの袖を装着しているので日焼けの心配はないのだが、こちらは無防備である。きっとアンケートに答えているうちに日に焼けてしまう。

11.羽鳥さん(バードさん)ゾーン
この辺りでは、羽鳥さんが街頭インタビューをしている姿を頻繁に見かけるが、これは特にトラップではない。

12.良心の呵責ゾーン
道玄坂方面に抜けたい時、ヤマダ電機の中を抜けるとショートカットになる。これから暑くなってくると、抜けている間だけでも涼しくて快適なのだが、出口の近辺で必ず店員さんから「ありがとうございました」と言われてしまう。何も買っていないので、毎回良心の呵責に悩まされてしまうのだ。

13.気まずいオープンカフェゾーン
東急本店の前にあるTURRY'S Coffeeには、ちょっとしたテラス席があるのだが、その目の前がバス停なのだ。バスが停まる度、降りて来る乗客と目が合ってしまいとても気まずい。昼下がりのコーヒータイムに潜むトラップである。

14.ねずみゾーン
夜が深まるにつれて、ねずみたちが活動を始めてしまう訳だが、特にこの近辺で見かけることが多い。酔っぱらっている時なら何とかやり過ごせるのだが、仕事で遅くなって疲れきった夜に目撃すると、恐怖で身動きが取れなくなってしまう。なるべく視線を上の方に向けながら歩く、という作戦を最近は実行している。

15、16.スリップ急勾配ゾーン
石畳で急勾配。この条件に当てはまるのが、東急ハンズ横とロフトの横である。雨降りの日にこの2ヶ所を通らないといけない用事があったら、細心の注意を払わないといけない。僕はハンズ横で2回、ロフト横で1回、雨の日に転んでいる。

17.来ないようで来るゾーン
井の頭通りを渡るこの横断歩道は、なかなか信号が変わらない。金曜日などはこの信号で足止めを食った人たちで溢れてしまう。しかし、赤で待っていても特に車が来るわけでもなく、横断歩道の距離も短いのでササッと渡ってしまおうと思ってしまいがちだが、そこに落とし穴がある。来ないようで来るのだ。そして、来る時は結構なスピードでやって来る。ここでは信号が変わるまでじっと我慢するのが吉である。

18.クラクションゾーン
タクシーで公園通りを上り、東武ホテルの前辺りで降りる際は後ろを気にしないといけない。もし、後ろからバスがやって来ていたらそこで停まらない方が良い。必ずクラクションを鳴らされてしまうのだ。バスのクラクションは結構な迫力なので、気を付けたい。

19.不思議な散歩ゾーン
ここら辺で毎日のように犬を散歩させている男性と出会う。毎日遭っているので、向こうもこちらを覚えてくれているのかな、と会釈をしてみたら完全にスルーされた。ほのぼのした光景に潜むほろ苦いトラップである。

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この記事の元ブログ: 渋谷トラップマップ