年齢や性別を問わず、誰でも楽しめるスポーツとして人気の高い「ゴルフ」。かつては「接待ゴルフ」のイメージが強い側面もありましたが、現在は若い世代や女性にも人気で、おしゃれなゴルフウェアなども多数登場しています。

 そんなゴルフをプレイする中で多くの人が悩むのが「スライス」(ボールが右にカーブしてしまうこと)や「ダフリ」(ボールの手前の地面を叩いてしまうこと)。実は今、ゴルフのレッスンで教えられている「体重の移動」でボールを打つ動きでは、これらを助長してしまう恐れがあるそうです。

 「ほとんどのゴルファーは間違ったことを教えられているか、正しいことを間違った手順で教えられているか、のどちらかです」

 そう語るのは『スタック&チルト ゴルフスウィング』の著者でティーチングプロのマイケル・ベネットさんとアンディ・プラマーさん。

 彼らが提唱する「スタック&チルト」という打法は、近年世界中で注目を集め、世界中の多くのプロゴルファーが取り入れています。あのタイガー・ウッズ選手を復活させたのも、この「スタック&チルト」だとか。同書では写真とともに、その打法を分かりやすく解説しています。

 この打法のユニークな点は、それまでのゴルフの常識では正しい動きだとは考えられなかったようなことを"良し"としているところ。この打法のベースになる考え方は「ボールを芯で捕らえることが重要で、そのためには、クラブがいつも同じポイントに落ちてくるようなスウィングが出来なければなりません」というもの。その一番の利点は何度も繰り返せるシンプルな型で、いつも地面の同じ場所を叩くことができる上に、それでいて十分なパワーが得られるといいます。その基本動作とは、
 
1.体重を左足にかける
2.左肩を下げながら回す
3.手をインサイドに引く
4.右足を伸ばしながらクラブを上げる
5.両腕を伸ばして振る
6.尻を上半身の下に押し込む

 というもの。ほとんど体重移動を行わない、定説破りのユニークかつシンプルなこの打法。これまで主流だった理論が「体重の移動」でボールを打つことだとしたら、直線的な動きの積み重ねによる体の「圧力」でボールを打つのが「スタック&チルト」なのです。

 プロゴルファーの江連忠さんは、「体重移動によるフルパワーのゴルフは、ときに重大なミスを誘発します。一方、圧力でのショットはスウィングもコンパクトになり、移動が少ないために振り遅れ防止にもなり、特に右へのミスは大幅に減少するはずです」と指摘します。

 ゴルフ経験者も、これから始めようとしている人も「スタック&チルト」をマスターして、まわりに差をつけてみてはいかがでしょうか。





『スタック&チルト ゴルフスウィング』
 著者:アンディ・プラマー,マイケル・ベネット
 出版社:ゴルフダイジェスト社
 >>元の記事を見る



■ 関連記事
石川遼とイチローの共通点は「明確な目標を書き出す」ことだった
北京五輪ではレギュラーではなかったDF吉田麻也、4年前を振り返る
【押忍!論壇女子部】第一回:映画美学校「批評家養成ギブス」開講記念イベントを突撃!


■配信元
WEB本の雑誌