インテルとサンパウロMFルーカスの関係は、まったく終わってなどいない。むしろ、インテルは同選手の獲得争奪戦で再び一列目に戻ってきたのだ。それは、マンチェスター・ユナイテッドがアーセナルFWロビン・ファン・ペルシを狙っているからでもある。

アレックス・ファーガソン監督は20日、ファン・ペルシ獲得に2000万ポンド(約24億5000万円)をアーセナルへオファーしたことで、ルーカス獲得からは一歩身を引いたようだ。チェルシー(インテルナシオナウMFオスカルがターゲット)やレアル・マドリー(トッテナムMFルカ・モドリッチ)も同様だ。

だが、ルーカスがミラノへ向かう道には、まだ乗り越えるべきハードルがある。彼の契約は2015年までで、サンパウロは3000万ユーロ(約30億円)以上を求めているからだ。年俸は約80万ユーロ(約8000万円)。インテルは倍額にアップする用意をしているが、代理人はさらなる修正を求めている。

一方、ファン・ペルシについては、アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督がクラブの公式サイトで、同選手の去就について次のように話している。

「私にとって、ファン・ペルシは世界最高のストライカーの一人だ。私の希望は、彼がここに、我々のクラブに、アーセナルに残ることである。いずれにしても、どんな決断を下すにしても、クラブの利益となる決断となるだろう」