食費にかけるお金




生活の基本である食事。家計で占める割合の高いものでもあります。食べたいから食べるではお金は減っていくばかり。月々どれぐらい使うか、「家計調査」の数値を参考に自分にあった目安・配分を考えてみてはいかがでしょう。



■食費の内訳

総務省「家計調査」によると平成23年度、2人以上の勤労世帯が毎月の食費に使ったお金は平均68,417円でした。食費の内訳としては「外食」がトップで全体の約20.1%を占め、次いで「調理食品」が約12.3%。「野菜・海藻類」に約10.7%、「肉類」に約9.5%、「穀類(米・パン・めん類等)」に約9.3%、「菓子類」に約7.9%、「魚介類」に約7.4%という結果でした。



<月々の食費、主な内訳>

外食:13,790円…20.1%

調理食品:8,426円…12.3%

野菜・海藻:7,338円…10.7%

肉類:6,503円…9.5%

穀類:6,371円…9.3%

菓子類:5,437円…7.9%

魚介類:5,091円…7.4%



■収入によって食費に年間40万円の差が!

食費にかけるお金は家族構成によっても変わってくるでしょうが、年収も重要なファクターとなっているようです。年収422万円以下の世帯では月にかかる食費は53,219円ですが、年収902万円以上になると86,436円。年間40万円ほどの差が生じています。食費の内訳で収入格差が顕著に表れていたのが「外食費」。422万円以下の世帯では外食費が月8,855円だったものが、902万円以上の世帯では19,512円と約2.2倍近く支出しています。また食材では、特に「果物」や「魚介類」「肉類」の支出にも差が生じていました。



<年収による月々の食費>

〜422万円 53,219円

422万〜556万円 60,188円

556万〜698万円 66,370円

698万〜902万円 75,874円

902万円〜 86,436円



※出典:総務省「家計調査」平成23年/世帯人員別1世帯当たり年平均1か月間の収入と支出 (二人以上の世帯のうち勤労者世帯)より



■「カステラ」「しゅうまい」「ぎょうざ」。購入金額がトップの都市は?

収入の格差同様、地域によっても食費の内訳に偏りがみられました。

顕著だったのが「カステラ」や「かまぼこ」。「カステラ」と聞けば長崎、「かまぼこ」と聞けば仙台を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか?

カステラの全国平均購入金額(年間)は、899円。一方、長崎市においては6,369円と、全国平均の約7倍に上ります。「かまぼこ」の全国平均は3,086円。仙台市では12,105円と約4倍も購入されています



また、「しゅうまい」の購入金額が最も高いのは、横浜市。全国平均が979円のところ、横浜市では2,711円と約3倍。「きょうざ」は宇都宮市。「全国平均購入金額が2,118円のところ、宇都宮市では4,686円と約2倍。地元で作られている名産品は、地元の人にも愛され購入されているようです。



これは名産品だけに限らず、その地域で収穫量が高い食材も、地域の人に消費されています。

「緑茶」の平均購入金額のトップは静岡市。全国平均4,590円のところ静岡市では10,314円と約2.2倍。「かき(貝)」は広島市。全国平均620円のところ、広島市では約3倍の1,867円。「しじみ」は松江市。全国平均361円のところ、松江市では約5.3倍の1,904円にも上ります。



食費にかかるお金やその内訳は、世帯年収や地域性によって平均値と大幅に異なる場合も少なくないでしょう。もし平均より上回っているものがあれば、その差が何に起因するものなのか、時に考えてみることも大切。「手に取りやすかっただけ」、「ついつい手が伸びる」という理由であれば、節約の余地がそこに隠されているかもしれません。



出典:総務省「家計調査」



(文/森眞奈美)



■執筆者 プロフィール

森 眞奈美(もりまなみ)。サンダーバード国際経営大学院にて国際経営学修士号取得後、米国系再保険会社に入社。退社後ライター業をしながら、AFPを取得。現在は「保険」、「クレジットカード・電子マネー」、「ライフプランニング」などマネーに関するコラムを雑誌やWebで執筆中。