21日(土・同)にカナダ、アルバータ州カルガリーのスコシアバンク・サドルドームで開催されるUFC149「Faber vs Barao」は、後半にグッと開催数が増えるカナダで、今年初めて行われるイベントだ。

メインはUFC暫定世界バンタム級選手権試合ユライア・フェイバー×ヘナン・ベラォン戦が組まれているが、メインイベントを含めカード変更が非常に目立った大会となる。メインは本来、UFC世界フェザー級選手権試合ジョゼ・アルド×エリック・コクの予定だったがアルドの負傷により、UFC148でマッチメイクされていた同カードが、今大会のメインに移動してきた。

本来、このカード自体、ユライアがドミニク・クルーズの持つ世界バンタム級王座に挑むはずだったものが、TUFシーズン15中にドミニクがヒザを負傷し長期欠場が決定、暫定王座が制定されることとなった。

ユライアとして、ドミニクとの決着戦を戦うためには随分ハードな道程が用意されることになってしまった。ベラォンのMMA戦績は28勝1敗1NCで、その1敗は05年4月のデビュー戦で喫したモノ。その後7年間に渡り無敗を誇っていることになる。

メジャーデビューは2010年のWECのカナダ・エドモントン大会で2連勝を挙げた後、UFCに移ることとなり、それから3連勝を果たしている。ブラジルの名門ノヴァウニオンの所属ファイターらしく、リーチを生かした打撃から、削るトップコントロール&バック奪取、そしてフィニッシュ能力を持っている。

これまでの戦績と負けないシーンばかりが繰り返されるため、ユライア危機というイメージも増殖される一方だが、ずばり対戦相手として世界のトップ級と戦ったのは、ここ2戦のブラッド・ピケット&スコット・ヨルゲンセン戦のみ。試合数ではなく、重みという部分ではユライアの経験値が大きくベラォンを上回っている。

ベラォンの強さは前述したように長いリーチを生かした攻撃、パンチもそうだが、懐に踏み込んでワキを差した状態でケージに押し込む展開は滅法強い。一方のユライアは、常にアグレッシブなファイトを心掛け、世界が懸かった試合でもリスクを恐れず、攻撃的な姿勢を見せ続けていた。

それ故にフェザー級以下でダントツの存在感を誇るユライアは、攻めの姿勢を持つことで勝機が広がり、そこを衝かれることで敗因にもなる。ベラォンに対しては、ケージレスリングではなく中央でテイクダウンを奪いエルボーなどで削りたいところ。

特に汗をかく前にテイクダウンを決めたい。それができないようなら、ベラォンの長い腕を振りまわすパンチと、懐の深さが壁となる。ただし、ユライアのフィジカルはヨルゲンセンよりも、ピケットよりも優れており、ベラォンが面食らうという可能性も残っている。相手の良さを消すファイトのベラォンに対し、ユライアが選択すべき道はズバリ正面突破だ。
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