ゴッサムに負けず劣らず、レビューのコメント欄も大荒れだぜ…
 - Jared Wickerham / Getty Images

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 全世界注目の『ダークナイト ライジング』の映画評が続々と掲載されている中、英語圏の映画レビューサイト最大手Rotten Tomatoesでコメント欄が閉鎖されるという同サイト史上初の出来事が発生した。

 先日ニューヨークでのワールドプレミアを迎えた本作は早くも多くの批評家から賛辞を送られており、同サイトに寄せられている映画評にも好意的なものが多い。その中で投稿された『ダークナイト ライジング』に対する二つの批判的な映画評が、今回の騒動の発端となった。Hollywood and Fineのマーシャル・ファインは「もったいぶったわりには拍子抜け」と題した記事の中で「3部作の中での一番の駄作」と評し、AP通信のクリスティー・ルミールも「歴史に残る期待外れ」というタイトルの記事をそれぞれ16日に投稿した。

 これに対して、同サイトの一部ユーザーが猛反発。上記二人の映画評に誹謗(ひぼう)中傷のコメントを書き込み、日本時間18日現在、マーシャルの記事には800超のコメントが、クリスティーの記事にも500超のコメントが寄せられることとなった。とりわけ、直リンクが張られていたマーシャルのサイトHollywood and Fineに至ってはアクセスが集中し、サーバーがダウンする事態にまで発展した。

 いわゆる炎上状態となってしまったことについて、同サイト編集長のマット・アチティは、一部の中傷コメントを削除したこと、そして同サイト史上初めてコメント欄を閉鎖したことを発表。また、批判コメントの殺到したマーシャルについては「彼は批評に関して尊敬すべき経歴を持った人物だ」と擁護した。

 これに伴い、現在同サイト上では『ダークナイト ライジング』の映画評についてのコメントが数日の間できない状態になっている。こうした事態が発生したことについて、マットは「マーシャルには映画を好きにならない権利があるし、読者はそれに対して異を唱える権利がある。そして、わたしたちは読者が不適切な振る舞いをしたと判断した場合、そのコメントを取り下げる権利がある」とコメントしている。(編集部・福田麗)