DFチアゴ・シウバはすでにパリ・サンジェルマン(PSG)へ放出した。FWズラタン・イブラヒモビッチも18日にパリ入りし、PSGとサインすることになっている。ミランサポーターの怖れは現実のものとなったのだ。今、誰もが思っているだろう。「加入するのは誰なんだ?」と。

ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は17日、レストラン「ジャンニーノ」の外で、「(エディン・)ゼコか(カルロス・)テベス? 待ってみようじゃないか。8月31日まで時間はある」と語った。つまり、あと45日間あるということだ。

ミランはスター選手たちを放出したことで、約7000万ユーロ(約70億円)を得た。ただ、少なくとも当面は、ここにFWロビーニョの売却資金は加わらない。サントスの幹部がミラノ入りし、ガッリアーニ代表取締役と会談。正式に交渉が始まったのだが、これはうまくいかなかったようである。しかし、イブラヒモビッチやT・シウバの例のように、最終的な売却不可能宣言とは限らないだろう。

そして、手にした資金は、いつも騒がれる選手たちの獲得へと使われなければいけない。それがゼコやテベスということだ。一方、シエナFWマッティア・デストロはここに加わらない模様。ガッリアーニ代表取締役は「ローマの邪魔はしたくない」と語った。

一つだけ確実なのは、それが誰であっても、新たな「ミスターX」が遅かれ早かれミランに加わるということだ。ガッリアーニ代表取締役がそう保証している。