面接官に「いいね!」と思われるためのヒント




転職活動において、決して避けては通れない面接。緊張のあまり本領発揮できず、後悔の念にかられた経験のある方も少なくないでしょう。そこで今回は、元「週刊ビーイング」編集長で、朝日新聞の土曜日版「be」にて「はたらく気持ち」を連載中の田中和彦さんに、面接官に「いいね!」と思われるためのヒントについてうかがいました。転職活動中のみなさん、必読ですよ!





ありのままの自分をさらせ!



「デキる人間に見せようと、立派な言葉を一生懸命に並べる人がよくいますが、ほとんど抽象論なので、全然心に響いてこないんです。『御社の企業理念に深く共感し、私の技術と知識を御社で生かしたく……』なんて、模範解答みたいな志望動機を語っても、『ふ〜ん』としか思われません(笑)。多少たどたどしくても、自分の言葉で語りましょう。



何より大事なのは、『面接官に興味を持ってもらうこと』。そこで効果的なのは、あなたならではのエピソードを語ることです。



面接官が思わず身を乗り出して『ふんふん、それで?』と聞きたくなるような話です。さらに具体的な数字を盛り込むとベター。社会人なら、自分が扱ってきた商品や、担当している顧客のことなど。学生なら、卒論のテーマやサークル活動、また、アルバイトでの経験などについて、『へぇ〜』と思わせるネタを用意しておくと良いでしょう」(田中さん)



ちなみに「へぇ〜」ネタは、暮らしの中にたくさん転がっているものだそう。日々アンテナを広く張っておくことが大切ですね。



面接は4つのパートで成り立っている



「物語に起承転結があるように、面接も、だいたい4つのパートにわかれているものです。



まずは『アイス・ブレイキング』。世間話的な話が多いですね。これは応募者の緊張をほぐしつつ、応募者の人となりを知るためです。また、自己紹介を求めることもあります。自己紹介は、1分程度で終えるのが適当。事前に頭の中でしっかりまとめておき、練習をしておきましょう。



次に『ヒアリング』。応募者の具体的な考え方や価値観を知るために話を掘り下げるパートなので、質問に対して『はい』や『いいえ』だけなく、『なぜなら……』とか『具体的には……』といった話につなげるのがポイント。ただし、気の利いたことを言おうとして、話が脱線しないように。



次はいよいよ『ジャッジメント』。早い段階で合否が決定した人は、面接は早く終わるものですが、逆にグレーゾーンの人の場合は、ジャッジメントの判断材料を探すべく、ここでさらに質問が繰り返されます。質問が続く場合、面接官は迷っていることが多いので、ここで自ら『王手』をかけるのも手です。



最後は『フォロー』。合格者に対しては、入社を決意してもらうために会社の詳細やPRポイントを話すことが多いです。不合格者には、企業にマイナスイメージを抱かれないためのフォローを行います。いつか必要な人材になるかもしれないし、顧客になるかもしれないからです。だから、合格者よりも丁寧な応対をすることが多いのですよ」



なるほど、面接にも順序があったのですね。でも、深読みや裏読みをしすぎると、焦りや混乱につながってしまうことも。面接中は、面接官とのやりとりに集中しましょう。



逆転勝ちするための秘策とは?



「面接の最後、『特にご質問がなければこれで……』と面接官が切り出したとき、『もしかしたらダメなのかも?』と思ったら、『最後に一つ、いいでしょうか?』と逆質問をしてみましょう。ここで逆転を狙うのです。



本当に伝えたかったことや、話し足りないことを面接官に気づいてもらうという役目もあり、ここから急に話が盛り上がり、ジャッジメントが覆るケースも少なくありません。



この逆質問をするためにも、面接前には面接官に伝えたい内容やアピールポイントは、しっかり整理しておきましょう。また、自分が面接官だったら自分を採用しようと思うか? そんなふうに考えてみるのも、いいかもしれませんね」



面接官のホンネがのぞけたと同時に、面接に対する恐怖心も多少やわらいだのでは? 自分がしてきたこと、したいことを整理して、笑顔で面接に臨みましょう。



(OFFICE-SANGA 百田カンナ)