特殊アルバイトレポート 競馬の予想会社編!


アルバイト募集雑誌で偶然目にした『競馬予想会社のアルバイト募集』の文字。スポーツ新聞などで、「絶対当たる! 」や「自信のレース予想!」なんてキャッチをデカデカと掲載していて、怪しいイメージがある競馬予想会社ですが、さてどんな事をするのでしょうか? 1カ月間の潜入レポートをお届けします。





アルバイト初日の月曜日。まず、この日はJRAのサイトや毎週発売される競馬情報誌から先週末の土日に行われた全レースのデータを、専用のデータベースに入力する作業を任されることに。あれ? 全レース? ということは……



最大3つの競馬場で12レースが行われるので合計36レース。これが2日間で72レース。1レースだいたい12頭が出走するので……864頭!? さらにこの864頭すべての着順、レース中の順番、残り600メートルを何秒で走ったかなどの細かいデータを余すことなく収集する訳でして……。聞けば前のアルバイトはこれがイヤで辞めたそうな。なるほど納得……。



月曜日と火曜日はずっとこの作業でした。



続いて水曜日。この日は週末のレースの登録馬が発表される日なので、そのリスト作り。これは簡単。次から次へとコピペコピペです。

並行して情報提供を希望するお客さんのやメール会員の登録作業をしたり、会員のおじいちゃんのヒマつぶしの電話に付き合ったり……そんなこんなで水曜日は終了。



木曜日。この日はまず引退などで登録が抹消された馬のデータを消す作業をすることに。自分が2日前にデータを入力したばかりの馬も抹消されていて虚無感を感じるも「エイヤ!」とデリート。デリートした馬はリストにまとめてプリントアウトしておきます。



午後は週末のレースの出走馬が確定するので、出走確定馬のデータをすべてまとめてプリントアウト。調教の情報も出てるのでそれもプリントアウト。大きなレースがある場合はそのレースの過去10年間の結果もプリントアウト。とにかく紙が大量に消費される日です。



金曜日。前日にプリントアウトした資料を専用室のイスでふんぞり返っている予想者たちに渡します。この予想者たちはもともとスポーツ新聞などで予想をしていた、いわゆるプロの人たち。中にはテレビで見たこともある人もいました。



素人がエンピツを転がして「よっしゃ!このレースは5番やで!」というような適当な予想をしているかと思いきや、どうやらちゃんとしているようで……アルバイトの身分ながら感心。あとは週末の情報配信の準備作業をする程度で終了。



そしてついに一番忙しい土日の到来。アルバイトは全員が月火が一番忙しいと思っているのですが、社員さんが「いや土日が一番忙しいのだ!」と言うのでそういうことにしておいてやります。



土日は2日間ともやることは同じ。朝からレースの発売が締め切られるまでひたすらにお客さんに予想を伝えるだけ。ひっきりなしにかかってくる電話を自動音声で予想が流れている回線へとひたすら転送。感覚としてはまるで椀子ソバ。土日は午後3時のアルバイト終了までずっとこの作業です。



ちなみに予想が当たらなかった場合ですが、レース終了から水曜あたりまでクレームの電話が殺到します。何週も連続して当たらなかったらもうエライことに。事務所に乗り込んできたお客さんもいたそうで……コワイコワイ。逆に何週も連続して予想が的中した場合でも、その間情報を聞いてなかったお客さんに「おれが聞いていない時に限って当てるな!」と怒られます。



そんな感じで1カ月ほどの競馬予想会社でのアルバイトが終了。



怪しいイメージがあった競馬の予想会社でしたが、意外にしっかりしていることがわかりました。聞けば適当な予想を垂れ流している所もあるらしいのですが、そういう情報屋はすぐに消えてしまうとのこと。

土日は忙しいながらも競馬専門チャンネルを見ながら仕事できますし、予想用のデータや会社で保存してあるレース映像も見放題。競馬好きにとってはたまらないアルバイトでしたね。



(貫井康徳@dcp)