イライラ体質を改善!キーワードは“価値観メガネ”

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 じめじめした梅雨の時期は、なんだかイライラすることも多くなってしまうのではないでしょうか。そうでなくとも、職場、家庭、子育て、体調不良、恋愛などあらゆる場面にイライラの種は転がっています。
 しかし、怒りやイライラは百害あって一利なしです。イライラすると、免疫力の低下や判断力の低下につながり、病気や人間関係の悪化、仕事での失敗などを招く恐れすらあります。では、イライラしないためにはどうすればいいのでしょうか。

 『怒らない技術2』(嶋津良智/著、フォレスト出版/刊)では、怒りをコントロールする方法の一つとして、「価値観のメガネをかけかえる」ことを挙げ、2冊の本を具体例として参考にしています。

 サッカーの長谷部誠選手は『心を整える』(幻冬舎/刊)の中で、新人のころゲームに使ってもらえなかったエピソードを語っています。
 二軍の試合とはいえ、初めて試合でピッチに立つはずだった長谷部選手は、出場できなかったことへの悔しさがこみ上げてきて、「なぜ監督は自分を使わなかったのか。使わないのになぜ帯同メンバーに選んだのか。」と監督を恨んだそうです。しかし、その後「監督が悪いのではない。自分の力が足りなかったのだ。」と監督の視点に立った「価値観のメガネ」にかけかえることで、長谷部選手は気持ちを切り替えました。

 また、『「ワンピース世代」の反乱、「ガンダム世代」の憂鬱』(鈴木貴博/著、朝日新聞出版/刊)でも、価値観のギャップに関して興味深い説が述べられています。
 この本では、20代と40代をそれぞれ「自由と仲間が重要な、『ワンピース』世代(20代)」「理不尽な組織から逃れられない、『機動戦士ガンダム』世代(40代)」と定義し、現在の職場ではガンダム世代がワンピース世代を指導するという構図が出来ていると指摘します。
 そして、指導者側にいる40代の方々のなかには「最近の新入社員は宇宙人のようだ」と感じている方が多いというのですが、確かにアムロがルフィを指導している場面を想像してみると、とても上手くいきそうには思えませんね。

 ここで重要なのは、「ガンダム世代」と「ワンピース世代」の価値観が明らかに異なっている以上、自分が現場で教わってきた教え方とは全く違う教え方が必要だということです。「価値観のメガネ」をかけかえない限り、相手を理解することが出来ず、イライラしたり、自信を失ったりしてしまいます。

 アインシュタインの言葉に「いかなる問題も、それが発生したのと同じ次元で解決することはできない。」というものがあります。
 自分の価値観だけが正しいと思い込んでいる限りイライラは解決しません。相手の立場に立った価値観に切り替えてみるだけで、人間関係や仕事のイライラはずいぶんと減らせるのではないでしょうか。
(ライター/タカダエリ)