ダニエル・ラドクリフにとって『ハリポタ』シリーズ卒業後の最初の作品が、今の時点で"2012年に最も苦情が寄せられた映画"であると、イギリスの映像等級審査機構(BBFC、British Board of Film Classification)が発表した。

これはホラー・サスペンス映画『ザ・ウーマン・イン・ブラック/The Woman in Black』。ダニエルは劇中で、復讐に燃える亡霊に襲われた人里離れた村を訪れる、若き弁護士を演じている。BBFCによると、映画についてはこれまで120件もの苦情が寄せられているのだとか。映画は今年2月にイギリスやアメリカなどで公開された(日本公開は未定)。

ちなみにこの件数は、アカデミー受賞作でありながら"2011年に最も苦情が寄せられた映画"となってしまった『ブラック・スワン』の苦情(40件)の3倍にあたる。同作ではナタリー・ポートマンが苦悩するバレエダンサーを、彼女の振付師をヴァンサン・カッセルが演じた。


BBFCのディレクター、デヴィッド・クック氏によると、『ブラック・スワン』への苦情の中には(ナタリー演じるニナとミラ・クニス演じるリリーの)レズビアンのセックスシーンだけでなく、「ダンス(またはバレエ)の映画だと思って見に来たものの、あまりにもダークすぎるテーマに期待を打ち砕かれた」ことへの困惑もあったという。また、ダニエルの『The Woman...』の苦情内容は明かされていない。

一方、ここ10年でBBFCに最も苦情が寄せられた作品は『ダークナイト』(2008年)だとか(苦情の内容は不明)。同作ではクリスチャン・ベールがバットマン/ブルース・ウェインを、ヒース・レジャーがジョーカーに扮した。