「一運、二金、三度胸」を持つ大人向けR指定!?コーナー。ここでは思惑株、裏ネタなどハイリスクな情報を凝縮した。兜町をさまよう黒い噂、その真相は…。株ビギナーと心配性の人は読まないでね!


富士重工業、トヨタを取るか中国を取るか、結局はベトナムか…

富士重工業は中国・大連での奇瑞汽車との合弁事業の認可が下りず、中国戦略の練り直しを迫られている。原因は「トヨタ自動車が富士重工業の筆頭株主なのでトヨタと富士重は一体とみなされる」というもの。

実際には、トヨタによる富士重の持ち株比率は16.5%にすぎず、富士重とトヨタは協業する一方で、よきライバルでもある。富士重側にトヨタとの資本関係解消は選択肢になく、とりうる戦略は中国の他地域への工場新設だが、「中国がトヨタを恐れている以上、どの地域でも進出には時間がかかりそうだ」(自動車他社)。結局はベトナムなど周辺諸国に工場立地先を求めることになるかもしれない。


丸紅、ガビロンの買収資金にダイエー株を売っちゃう?

丸紅が米国穀物大手のガビロン買収を発表した。丸紅はカーギルなどと並ぶ世界の穀物メジャーの一角に食い込む。

気になるのは3000億円とも4000億円ともいわれる買収資金。丸紅がいくら好業績といっても簡単に出せる金額ではない。自己資金と社債発行で不足があれば、ダイエー株式の売却も必要になるかもしれない。

ダイエーが経営難に陥り、産業再生機構の支援を受けた後、丸紅はダイエーの2位株主として経営再建を支えてきた。ただ、筆頭株主はイオンであり、ダイエーが必ずしも丸紅の思うように動かなかった面もある。ダイエーは前期まで最終赤字が続いており、今期の最終利益は10億円の黒字予想だが、実現の確度は決して高くない。アナリストからも、ダイエー出資のメリットを疑問視する声が根強い。それだけに、丸紅にとってガビロン買収資金の調達がダイエー株売却の契機になりうる。


日本海洋掘削、ギリギリ黒字を予想したけど最後は赤字?

日本海洋掘削は2013年3月期の予想営業利益がわずか100万円の黒字。赤字予想を回避するため、ギリギリの黒字予想を提示した感がある。さらにいえば、この手の超小幅黒字予想は終わってみると赤字に終わる確率が高い。

長期的には、新設備の稼働や原発停止による油田開発の活発化などプラス材料は多い。株価は株主の忍耐力次第か。



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この記事は「WEBネットマネー2012年8月号」に掲載されたものです。