働くのはお金のため――こうした現実的な就業観を多くの若者が持っていることが、人材サービスのインテリジェンスが15〜25歳の若者に聞いた意識調査で明らかになった。

 社会人になって働く理由を聞いたところ、「お金を稼ぐため」(64.2%)が最多で、「生活するため」(49.2%)、「自立するため」(33.0%)と続き、自立して生活していくための現実的な理由が上位となった。

 「人として成長するため」(17.9%)、「社会に貢献するため」(14.4%)、「自己実現のため」(12.3%)などの項目は低い割合だった。

 将来やりたい仕事は、約半数の若者が「プログラマー」「教師」「家電製品の開発」などの特定の業種や職種を回答している。自分たちの生活に身近で、商品やサービスに触れることが多い職業が挙がった。

 「楽しそうな仕事」「人と関わる仕事」「自分を生かせる仕事」「役に立つ仕事」などの「抽象的な仕事のイメージ」を回答した若者は12.6%。「特になし」「わからない」などの回答は4割弱(37.2%)だった。

 調査は、15〜25歳の男女で、アルバイト・パート経験がある人もしくはアルバイト・パート未経験だが今後したいと思っている人を対象に実施し、2447人から回答を得た。

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