経済キャスター・鈴木ともみが惚れた、”珠玉”の一冊 (19) 夏の特別対談〜論理的に話す為の”論理語”とは? 出口汪氏の話術の極意(前編)

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経済キャスターの鈴木ともみです。

今回は、連載コラム『経済キャスター・鈴木ともみが惚れた珠玉の一冊』夏の特別企画・スペシャル対談の第一弾(前編)です。

対談のゲストは『カリスマ出口汪の人生を変える! 最強の「話し方」塾』の著者で、予備校講師の出口汪さんです。

仕事のできる人、魅力あふれる人は、やはり好印象の「話し方」が身についているものです。

話し方一つで人の印象は大きく変わります。

人を説得する、人を引きつける、人から好印象を持たれる「ワンランク上の話し方」とは…? 今回はビジネスパーソンの皆さんに向けて「話し方のプロ」が伝授する”話術の極意”をご紹介したいと思います。

鈴木 : 出口先生、お久しぶりです。

12年ぶりの再会ですね。

出口 : お久しぶりです。

私がラジオ講座を担当していた頃以来ですね。

私の(現代文)ラジオ講座の番組プロデューサーだったのが鈴木さんでした。

当時は本当に多忙でしたし、毎日喋り続けていました。

予備校の650人教室はすべて満杯、90分の講義を一日四回、六時間以上も喋り続け、その合間をぬって、ラジオ講座の収録に臨んでましたね。

鈴木 : 一日に6時間以上も喋り続ける職業なんて、なかなかないですよね。

出口 : そうですね。

でも、それを続けてきたからこそ、私はあることを自覚するようになったのです。

それは、私は『話し方のプロ』であるということです。

鈴木 : 私が出口先生と出会った時には、すでに「話し方のプロ」という印象でした。

昔から話すことがお得意だったのですか?出口 : いいえ、もともとは話をするのが苦手でした。

私はどちらかと言うと、感覚的な人間でして、今でも家族や親しい人からは、何が言いたいのか分からない! と文句を言われます(笑)。

きっと、私の頭の中にスイッチがあって、オンになれば論理的で伝わりやすい話し方となり、オフになれば感覚的でラフな話し方になるのだと思います。

鈴木 : 私が出口先生と会話をするときは、常に明快かつ論理的でわかりやすいというイメージです。

きっと、スイッチがオンになってらっしゃるのでしょうね。

出口 : そうなのだと思います。

本来、感覚人間である私が、「話し方のプロ」として一応生業を立てることができたのは、スイッチをオンにし、『論理』という武器で伝達する方法を持ったからなのだと思います。

この方法は、訓練によって後天的に習得できるのです。

鈴木 : 後天的…という事は、論理的な話術は誰にでも習得可能ということになりますよね。

ズバリ、「論理的に話す」「論理語で話す」ために必要なこととは何ですか?出口 : まずは、”他者意識”をしっかり持つことです。

それが上手な話し方の第一歩となります。

出口 : 実際、他者意識を持つことができずに話している人は、私たちの周りにもたくさんいるのです。

何を言ってるのかわからない、意味不明な話し方をしている人や、一方的に喋り続ける人、会話のキャッチボールが成立しない人etc…私はこういった話し方をする人のことを「迷惑な話し方」をする人と表現しています。

鈴木 : 「迷惑な話し方」…なかなか本人は気づくことができないのでしょうね。

実は、私も日本FP(ファイナンシャルプランナー)協会の認定講座「FP会話塾」で「好感度アップの話し方」について講義しているのですが、そこで最初に受講生の皆さんに教えているのがこの「他者意識」についてです。

まず、「人の話を聞くことは疲れる」ことなのだと伝えています。

聞き手は目(視覚)を使い、耳(聴覚)を使い、頭(理解力)を使いながら、話を聞く。

これはとても疲れる作業です。

話し手は、聞き手の状態を理解し、聞いてもらうための努力と意識を持つことが大切です。