2月26日、UFC144でオクタゴン・デビューを果たした田村一聖。米国初戦、ブラジル人ファイターが相手、初のバンタム級戦で本当の意味でUFCを知ることになる (C)MMAPLANET

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11日(水・現地時間)、カリフォルニア州サンノゼのhpパビリオンで開催されるUFC Fuel04「Munoz vs Weidman」。今大会には日本から田村一聖が出場、バンタム級に階級を落とし、同じく階級転向組のハファエル・アスンソンと対戦する。

2月のUFC JAPANではレオナルド・ガルシアの欠場という形でUFC参戦のチャンスが舞い込んだ田村は、ヂャン・ティエカンを右フック一発でマットに沈め、鮮烈なオクタゴン・デビューを飾っている。

UFCデビューまでの流れを見ると、スクランブル発進という印象の田村だが、そのファイトスタイルからケージでの試合を期待されていた部分もある。ダイブ系も四つ組みでも、どちらでもテイクダウン能力が高く、トップキープのバランスは抜群。しっかりと相手の背中をマットにつけさせてから、一本ずつ足を抜いてパスガードする、抑え込む力は国内でもトップクラスだ。

またテイクダウンを軸にした重心の低い構えから繰り出す右のオーバーハンドも得意としており、その威力はティエカン戦でも実証済み。テイクダウンのプレッシャーをかけつつ右の強打、テイクダウンを奪ってからは抑え込みと併用できるヒジ打ちも交え、パウンドで削り勝つ。そんな戦い方をオクタゴンで実践できる可能性を持っている。

対戦相手のアスンソンはWEC&UFCで7戦を経験している強豪ブラジリアン。戦績こそ4勝3敗だが、敗れた相手はユライヤ・フェイバー、ディエゴ・ヌネス、エリック・コクとトップファイターばかり。柔術では黒帯を巻き、上背こそないものの、キレのある左右のフックでコンタクトの多い試合を好むタイプだ。

田村は対戦相手によって戦い方を変えるというよりも、自分の形に相手をはめて勝つスタイルで、アスンソン戦でもテイクダウンの攻防が鍵を握ることだろう。そこで田村に必要とされるのはやはりケージレスリングのスキルだ。ティエカン戦では、ケージレスリングの攻防と呼べる展開がほとんどなかったため、オクタゴンの雰囲気こそ感じることはできたが、ケージでの戦いという部分では今回が初めてといってもいい。また国際戦の経験がほとんどないというのも気になるところだ。

グスタボ・ファルシローリには勝利している田村だが、ファルシローリが典型的なガードファイターだったため参考になる部分は少ない。逆にガイ・デルモとの一戦ではガイの粘り強いテイクダウンに削られて競り負けている。この試合からバンタム級に階級を落とす田村だけに、フェザー級時代よりもフィジカル的なディスアドバンテージはなくなると予想されるが、アスンソンもライト級→フェザー級→バンタム級と階級を下げており、この試合に限っては田村が体力的に苦戦を強いられることも想定される。

田村は、修斗時代に見せていたテイクダウン・トップキープを軸とした戦い方を、ケージで、そして外国人選手であるアスンソン相手にどこまで貫けるか? 数字上、UFC2戦目となるわけだが、田村はこの試合で初めてUFCで勝ち残っていけるかどうか試されることになる。

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