アメリカンな蚊対策、米Gizmodoがまとめました。

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殺虫剤を機械でブワァーっと噴射...もあるけど、それだけじゃないです。

蚊が気になる季節がやってきました。日本の蚊対策といえば、蚊取り線香、電子蚊取り器だったりしますが、米国にはもっと効く方法、あるんでしょうか? 逆に、効かないのはどんなのなんでしょうか? 米Gizmodoがまとめてくれました。
 


寄せ付けない


自宅の庭での蚊の繁殖をコントロールするためにまずすべきなのは、忌避剤を使うことです。一番平和的に、虫を寄せ付けずに過ごせる方法です。

OFF!とかJungle JuiceREPELといった忌避剤はみんなディートの成分を使っていて、非常に効果的です。ただ、キャンプ場みたいな匂いが気にはなるので、これからお出かけというときには蚊取り線香を使うのも良いでしょう。

蚊取り線香には、植物由来のシトロネラ・オイルを燃やすものもあります。この精油はレモングラスの一種から作られていて、虫の忌避剤としての効果も証明されています。FDA(米国食品医薬品局)の「GRAS(一般に安全と認められる)」物質のリストにも、1948年から載っています。シトロネラの香りは、人間が吐き出す二酸化炭素の匂いをマスクしてくれるので、蚊がおびき寄せらにくくなるのです。

ただ、蚊取り線香はスプレー類より効果は低く、風が吹いていると飛んでいってしまいます。ThermaCELLという商品は、ブタンガスのカートリッジを使ってキクの花に含まれる虫の忌避成分を人工化したアレスリンを蒸発させているもので、これもポピュラーです。

もしスプレーを使うなら、米国疾病予防管理センター(CDC)としては、ディートの他にピカリディン、レモンユーカリ、PMD(人工のレモンユーカリオイル)、IR3535(ヨーロッパでこの20年ほど使われているバイオ農薬)といった成分を含む製品を推奨しています。

もうひとつの方法は、虫除け効果のある屋外灯を使うことです。これは不透明の黄色い電球で、人間と虫では受け取る光の波長が異なることを生かしたものです。人間はより長い波長の青から赤までの光を見ることができますが、昆虫はより短い波長の紫外線から青までを認識しています。そのため虫は、人間の使う光にも、ブラックライトにも集まってきます。電球を黄色にコーティングすると、そこから出る光は虫には見えなくなります。そして光が見えないということは、そこに寄ってくることもできないということです。ただ問題は、周りの風景が全部黄色に染まってしまうことです。


やっつける


庭中を黄色い光で満たして、そこら中にシトロネラの香りを充満させて、それでも蚊に刺されるなら、仕方ありません。全面戦争です。武器を取って、戦いましょう。

化学兵器を使うなら、ミスト噴射器です。これを使うと、虫が触っただけで殺せる殺虫剤(または忌避剤)をすごく細かいミスト状にして、設定した範囲に噴射できます。All Clear 4000のようなより高度な器械では、3000平方フィート(約280平方メートル)に殺虫剤を噴霧できて、効果は数時間持続します。

ただ、自分の庭にマスタードガスの虫版みたいなものをまくのは気分が悪いなら、よりピンポイントでのアプローチが必要です。トラップを仕掛けるんです。モスキート・トラップは、シトロネラのキャンドルとは逆に、人間が吐き出す二酸化炭素をマスクするのではなく、トラップが同じ匂いを出すんです。プロパンガスを二酸化炭素と熱、水蒸気に変換して虫をおびき寄せます。虫が好むような化学成分を含んでいたり、視覚的に引き付けるタイプのものもあります。蚊はそこに引き寄せられて、最終的には脱水して死んでしまいます。

トラップは長期的には効果のある方法ですが、ときどき虫の死がいの入った袋を捨てるとき以外は、その効果をはっきり認識出来る機会はあまりありません。もっと効果がわかりやすいもの、それは虫を感電死させる方法、バグ・ザッパーです。

バグ・ザッパーは1930年代から使われていました。蛍光灯で虫をおびき寄せて、それを取り巻く電流の通ったグリッドで虫を感電死させるんです。ただ、蚊を退治してくれるのは良いのですが、問題は害虫だけでなく益虫も殺してしまうということです。


繁殖を防ぐ


退治する手段を完備したら、あとは防御です。蚊が生まれるのは水の中です。蚊のメスは水がたまっているところに産卵するので、まずそういった場所をなくします。雨どいや鳥の水浴び場といったところに水を溜めないように気をつけて、蚊の繁殖の場を極力少なくします。


効果のないことは、しない


以上、効果的な方法をご紹介しましたが、世間に出回っている蚊対策の中には、あまり効果のないものもあります。たとえばシトロサという植物は蚊避け効果があるとしてときどき販売されているのですが、実際は蚊避け効果のある物質を出しておらず、いろいろな研究でも、役に立たないことが確認されています。1万ヘルツとかの超音波を出す機械も虫避け効果があるとされていますが、蚊も人間同様にこの周波数は聞こえていません。


[EPACDC、Wikipedia 12AbouteHow]

Andrew Tarantola(原文/miho)