グローウェルホールディングスはウエルシア関東と高田薬局が経営統合して2008年9月に発足した。


統合後もさらに他社買収を続け、規模拡大と利益率アップを両立させており、経営統合の理想的な成功例といえそうだ。

グローウェルは静岡、茨城、大阪の薬局チェーンを買収し、事実上の親会社であるウエルシア関東に事業を完全統合せずに持ち株会社傘下に置いた。ウエルシアで培った調剤薬局併設店の育成や利便性を重視した店舗展開などは "ウエルシア流" を全チェーンに適用し、効率アップに成功。今8月期は会社予想通りに売上高3000億円乗せと2ケタ営業増益達成の公算大。2013年8月期も増収増益増配が濃厚だが、株価には未反映だ。

河合ウォッチャー達憲の「そのとき株は動いた!」

日本調剤の株価は5月1日の前期決算発表を受けて急伸した。昨年8月の戻り高値3225円をゴールデンウイーク明けの5月7日にクリアしたところで、いったん調整に入ったが、再び反騰しそうだ。振り返れば、昨年8月をピークに約9カ月間、長期下落基調だった。今年に入っても2月1日の安値2476円を底に、日本株全体の上昇にツレ高する形で反発したが、値幅は小さかった。今期業績予想を受けての急騰から、本格的な水準訂正が続きそうだ。

今回の急騰は序の口だろう。日本調剤の業績はそもそも良好で、これまでが下がりすぎだったのだ。2010年3月期、4期ぶりに最高益を更新して以来、今期予想ベースで4期連続更新と絶好調である。

本業は大病院の門前薬局を中心に全国に積極出店する調剤薬局事業で、店舗数は今年3月末現在で417。2012年3月期は出店を加速させたことで、処方箋枚数・単価ともに増大した。実績では16%増収・経常13%増益と3期連続過去最高を更新。後発薬は期初予想を下回ったが、今後3年間で100億円を投資し、後発薬製造事業を強化する。

目標株価は、まず昨年2月の高値3515円。会社予想ベースのPER(株価収益率)は約6倍と割安感が漂う。最終目標は約2年前の2010年6月23日の戻り高値4290円、さらに言えば史上最高値の2006年7月14日の5070円を掲げても絵空事ではない。

----------------------------------------------------
河合 達憲(かわい・たつのり)
カブドットコム証券チーフストラテジスト

カブドットコム証券チーフストラテジスト。『夕刊フジ』と『ネットマネー』の共同企画、推奨銘柄の上昇力を競う「株-1グランプリ」第1回で、みごと優勝。相場診断力と銘柄選定力は抜群!


―--
この記事は「WEBネットマネー2012年8月号」に掲載されたものです。