遺伝子レベルで伝わる「色の記憶」で暑さを乗り切ろう!




すでに汗ばむ日もありますが、これからもっと暑くなっていきます。節電のため、クーラーを控えめにしている場所も多いですし、涼しい服装で夏を乗り切りたいものです。赤い下着を身に着けると体がポカポカするという話があるように、色のチカラで涼しいファッションを手に入れることができるのでは!? そこで、涼しさを演出できるオススメのカラーコーディネイトをパーソナルカラーアナリストの尾川和世さんに教えてもらいました。



色によって、体感温度が3℃も変わる!?



今回、お話をうかがった尾川さんは、カラーサロンPASTELを運営しています。



尾川さんによると、レッド系よりもブルー系のほうが人間は涼しく感じるとのこと。それは見た目だけのことだけではなく、私たちの肉体そのものが赤よりも青のほうを涼しく体感し、その体感温度の差はおよそ3℃にもなるとか。



過去には、目隠しをした状態での実験で証明されたデータもあるそうで、人間の熱感知能力はあなどれません。



このことからも、夏を涼しく過ごすためには、青系を基調としたコーディネイトということになりますね。



遺伝子レベルで記憶されている色の感知能力



なぜ、私たちがブルーを涼しく感じるのか? それは、海、湖、氷など「水」の色を連想するからだとか。



「『青が涼しい』という知識は、私たちが生まれてからいままでに、水の冷たさを体感していることもありますが、はるか祖先の時代から、いままで人間が生存しつづけるための知恵として、遺伝子レベルの記憶になっていると現在では考えられています」(尾川さん)



また、同様の理由で、氷や雪の色である白、同じく白に近い薄く淡い色は、私たちの本能によって涼しいと分類されるそうです。



青が涼しいということが本能レベルの記憶であるということに、いまいちピンと来ない人も、炎の色である赤が暖かい(もとい熱い!)という記憶が本能だというのは大いに納得できますよね。



緑系や黄色系は、涼しくなる場合とならない場合がある



暖かくなる赤系の色、涼しくなる青系の色。では、緑系の色や黄色系の色はどうなのでしょうか?



尾川さんによると、緑系の色と黄色系の色は、どのような色味かによって、暖かく感じたり、涼しく感じたりするとのことです。このことについて、具体的に説明していただきました。



「黄色だと、卵のようなオレンジがかった黄色は暖かく、レモンのような青みがかった黄色は涼しく感じます。緑だと、葉っぱの緑より、青みが入り、白をプラスしたエメラルドグリーンのような緑の方がさわやかに涼しく感じられます」



涼しく感じる色から暖かく感じる色を順番に並べると、青→緑→黄色→オレンジ→赤となるそうです。



色の印象はさまざまなシーンで活用可能



色の力は、寒暖以外にも、多岐にわたると尾川さんはおっしゃいます。



「赤など、暖色系の色は活発な意見や発言をしやすくなるので、団らんの場や企画経営、営業戦略のための会議室に。青など、寒色系の色は集中力が増し、冷静になれるので、同じ会議でも慎重な判断や冷静で厳しい話し合いをするときの会議室に。そして、勉強部屋や寝室にも適しています」



また、暖色系の色は、時間が実際よりも早く過ぎているように感じさせる心理的効果もあるので、回転率をあげるために飲食店でもよく利用されているとのことでした。色の力は、時間の感覚までコントロールするのですね。



色には、さまざまな力があるのですね。まずは色の寒暖の差を上手に活用して、暑い夏を乗り切りましょう!!



取材協力:カラーサロンPASTEL



http://ogawa-ao.com/pastel/index.html



(OFFICE-SANGA 臼村さおり)