後方1両はレトロな雰囲気の展望車マイテ49。

これは本当に古い車両で、1938(昭和13)年に東海道本線の客車特急「富士」用に製造された1等車だ。

このレトロな列車が、本作品では序盤の20分間と、エンドロールの背景として登場する。

EF58の銀色の帯は夜の明かりに照らされて独特の光を放つ。

特徴的な三軸台車を走行中にとらえたカメラアングルや、2枚窓から見えた前方展望もあってサービスたっぷり。

エンドロールでは運転台も見せてくれる。

まるでEF58のプロモーションビデオといっていいくらいだ。

マイテ49の豪華な車内も見所のひとつ。

大きな座席を窓側だけに置いている。

展望デッキもたっぷり見せてくれる。

『旅の贈りもの 0:00発』の公開から6年。

今年10月にシリーズ2作目が公開される。

タイトルは『旅の贈りもの 〜明日へ〜』。

定年退職し、初恋の人に会うため、大阪から特急「雷鳥」に乗った男。

離婚した父の面影を訪ねて、名古屋から特急「しらさぎ」に乗った女。

東京から故郷の福井へ向かうバイオリニスト。

それぞれの旅の目的地は福井。

3人の旅はどう関わっていくのだろうか?脚本は前作と同じ篠原高志氏。

プロデューサーも前作と同じ竹山昌利氏。

監督は前作の原田昌樹氏が早逝したため、本作は前田哲氏がメガホンを取った。

出演は前川清さん、酒井和歌子さん、山田優さんほか。

おもなロケ地は福井鉄道とえちぜん鉄道だ。

489系ボンネット型先頭車の勇姿も見どころ。

この映画のために、すでに引退した489系電車を走らせたという。